日本福祉大学 社会福祉学部

労 働 法

単位数 学年配当 開講形態 教員名
4 3 通年 野 村   晃

テ|マ 雇用社会と法

講義のねらい
 講義のねらいは、 二つある。 一つは、 産業構造の変化に伴って必然化した、 労働力供給構造の変動、 就業形態の多様化、 労働者意識の変化などに対応して、 改編・創設された 80 年代半ば以降の労働法制に着目し、 とりわけ、 労働市場と雇用関係を基本に捉え、 雇用をめぐるさまざまな法的問題について考察することである。 二つには、 日本型雇用慣行の変容が進むなかで、 労働関係の開始から終了に至るまでの、 労働条件の決定や人事管理などの法的問題について、 影響力のある判例を紹介しながら、 労働法と憲法および民法とのかかわり、 社会保障法との接点を考察することである。

講義のながれ
<前期>
 (1)労働法の構造と基本的考え方
 (2)雇用と労働市場の法律構成
 (3)日本型雇用慣行の変化・雇用システムの多様化
 (4)雇用契約と雇用の尊重
 (5)雇用システムと人事制度

<後期>
 (7)賃金と退職金
 (8)労働時間
 (9)女性労働
 (10)労働災害
 (11)公務労働
 (12)高齢者・障害者の雇用促進

学ぶ上での注意・担当教員からの希望
@ '02 年度以降の 「小六法」 を持参すること。
A 講義終了後、 毎回、 質問の時間を保証する。
B 講義の始めに、 前回の復習をする。
 このような流れを踏まえた上で、 出席してほしい。

成績評価の方法
出席状況 (20 点) と、 期末の筆記試験 (80 点) により評価する。

テキスト 講義のはじめに、 毎回プリントを配布します。
『入門労働法』 中山他 (有斐閣 2001 年版)
{参考文献} (図書館 2 階にある)
@ ジュリスト 『労働法の争点』 有斐閣
A ジュリスト 『労働判例百選』 (第 6 版)・ (第 7 版) 有斐閣
C 『労働判例』 (産労総合研究所) を必要性に応じて紹介する。



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