日本福祉大学 社会福祉学部

家族社会学 (昼)

単位数 学年配当 開講形態 教員名
2 1 後期 長 沢 孝 司

テ|マ 家族の歴史と現在

講義のねらい
 家族は社会の最も基礎となる集団である。 だから、 社会福祉の実践においては家族についての的確で深い洞察が求められる。
 ところでその家族はいま、 歴史上の大きな曲り角に立っている。 離婚の増大、 少産化の進行、 子育ての困難化、 老親扶養の困難など枚挙にいとまがない。 家族のこうした問題状況は直接・間接に社会福祉のニーズの高まりとなって現れる。
 しかし、 こうした現象を個々に見て振りまわされていては、 事の全体像と本質は見えてこない。 現代家族の問題の本質を正しく捉えるためには、 第一に、 まわりくどいようでもまずは日本家族の歴史的な歩みを押えておくこと、 第二に、 客観的な精確なデータを深く分析することが必要である。 講義ではこうした家族論の基礎を押える。

講義のながれ
T 「家族」 を理解するために
 1. 家族を捉える視点
 2. 家族の多様なカタチ
U 日本家族の歩み
 3. 家父長制度とイエ制度
 4. 家父長制度とイエ制度
 5. 近代家族の形成
 6. 戦後高度経済成長と家族
V 現代日本の家族
 7. 現代家族の基礎構造
 8. 配偶者選択と性行動
 9. 現代の結婚と離婚
10. 現代の夫婦関係
11. 現代の親子関係
12. 現代家族と高齢者

学ぶ上での注意・担当教員からの希望
@ 講義はすべて板書するので、 ノートテイクをしっかり行うこと (レジュメの配布はあえて行わない)。
A 私語は厳禁。 それ以外は自由。
B 途中で 3 分間の休憩をとる。

成績評価の方法
 期末のテスト期間 (1 月) に行う。 講義内容に沿った記述問題 (5 題中 3 題を選択)。 ノート持込み可 (ノートテイクをしっかりやっておかないと解答できないので注意)。

テキスト 使用しない。 (第一回目の講義で推薦文献を紹介する)



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