日本福祉大学 経済学部

コミュニティマネジメント

単位数 学年配当 開講形態 教員名
2 2 後期 生 江   明

テ|マ 住民自治としてのコミュニティ・マネジメントを可能とする条件を内外の事例から検討する

講義のねらい
 本講義は、 地域社会におけるプロジェクト・オーナーシップの形成を、 コミュニティ開発 (地域社会開発) の中心的課題と捉え、 地域社会が合意し、 かつ住民自身が育てる公益性のあり方を検討する。
 サービス供給者の側の都合で形成される計画論ではなく、 ニーズを持つ側を主体とするコミュニティの形成・再編過程として住民自治を社会開発の核心を捉えるなら、 そこには民主主義の新たな再生を発見することになるだろう。 コミュニティ・メンバーを画一的な一般住民像ではなく、 異なるニーズを有する多様な生活者像として捉えることを試みたい。

講義のながれ
T. 開発の歴史と理念のコミュニティ
 第 1 回 開発パラダイムと開発手法の変遷 :その 1 世界の問題として
 第 2 回  :その 2 日本の問題として
 第 3 回 近代化とコミュニティの解体・再編:その 1 コモンズ
 第 4 回  :その 2 貧困、 女性
 第 5 回 日本のコミュニティ、 世界のコミュニティ理論:その 1
 第 6 回 :その 2
U. コミュニティの多様性、 多様性の中のコミュニティ
 第 7 回 コミュニティ=地域社会の結びつき:その 1 共有資源、 共同資源、 相互扶助、 生計維持と暮らし
 第 8 回  :その 2 生活圏ネットワーク
 第 9 回  :その 3 行政サービス
 第10回  :その 4 意思決定と参加
 第11回  :その 5 にぎわいと混雑
 第12回  :その 6 資源化の手法
 第13回  :その 7 主体パラダイムの転換
 第14回  :その 8 資源パラダイムの転換
 第15回 まとめ:コミュニティ=社会形成の仕掛けとして

学ぶ上での注意・担当教員からの希望
 講義には適宜、 学生諸君自身によるワークショップを導入する。 欠席することは授業への参加を困難にするものと理解して欲しい。

成績評価の方法  
 小レポート提出と期末試験の合計とする。

テキスト テキスト:なし
参考文献:通信部テキスト、 生江明編 「コミュニティ・マネジメント」



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