日本福祉大学 経済学部

芸術文化A

単位数 学年配当 開講形態 教員名
4 3 通年 山 田 彊 一

テ|マ 美術と社会との関わり、 そしてその歴史

講義のねらい
 美術は単に鑑賞して楽しむためのものではなく、 その時代の代弁者として人々に問いかけるものである。 経済の発展は当然美術にも同様な働きをさせる。 戦後のアメリカ経済は飛躍的な発展を遂げるが、 実は芸術もそれに劣らず栄えている。 アクションペインティングと称される抽象絵画も、 日本の若者が好むウォーホールやキース・ヘリングもこの時代の米国生まれである。 パリはその価値を失ってノスタルジーの場としての役目だけを担っている。 また、 ロシアに行けば、 新しいロシアアートと思われる作品はなく古典的な作風ばかりである。 ロシア経済もこれとまったく同じで、 新しい冒険も実験もない。 だからそこで経済の動向を経済から探るのではなく、 美術から眺めてみるのも一方法である。 欧米の経済人は美術にすごく詳しい。 これはこのことに気づいているともいえる。

講義のながれ
1. 芸術とは、 デザインとは何かを問う
2. アフリカ、 ケニアの住民とアート
3. ピカソの経済考と芸術
4. パプア・ニューギニアの社会とアート
5. 世界 3 大長寿郷、 フンザ王国と社会
6. 世界 3 大長寿郷、 グルジアと社会
7. 名古屋の名物、 味噌煮込み 今日の料理より
8. 世界 3 大長寿郷、 ビルカバンバと社会
9. ポップアート (アンディ・ウォーホールからキース・ヘリング)
10. パリの美術館の見せ方 (ルーブル、 ポンピドー、 オルセー)
11. バームテストとアート
12. チベットの社会とアート

1. エジプトの社会とアート
2. ギリシャの社会とアート
3. ローマの社会とアート
4. ビザンチン、 ロマネスク時代の社会とアート
5. ゴシック時代の社会とアート
6. ルネッサンス時代の社会とアート
7. バロック時代の社会とアート
8. ロココ時代の社会とアート
9. 近代の社会とアート
10. マネ、 モネによる新しい時代の動き
11. 後期印象派 ゴッホ、 ゴーギャン、 セザンヌ
12. 版画のいろいろ

学ぶ上での注意・担当教員からの希望
 美術を知るだけでなく、 それを通して人間の生き様や経済とのリンクを知ってもらう。 毎回出席カードといっしょに質問表もついているカードを利用して何でもたずねてもらう。 自分を意欲的に活動させるようにしたい。

成績評価の方法
 単なる知識、 理解ではなく、 この講座を生きるうえで役立てられるかというような可能性をポイントに考える。 講義の内容を自分なりに生かせる工夫がなされているかを知りたい。

テキスト 適宜レジュメを使用する。



(C) Copyright 2003 Nihon Fukushi University. all rights reserved.
本ホームページからの転載を禁じます。