日本福祉大学 社会福祉学部

社会福祉援助技術演習 (保育) (前期)

単位数学年配当開講形態教員名
23前期矢満田 篤 二

テ|マ現場経験者たちから実技指導を受け、 模擬演習をとおして体感的に援助技術を習得する。

講義のねらい
 本講は、 狭義の社会福祉援助技術の枠にとどまらず、 将来、 学生が親になったとき、 わが子を伸び伸びと育てるような子育てのポイントも実技体験の中に織り込んであり、 自動車学校の運転実習のように、 体験的に対人関係を好転させる援助技術を修得できる内容で編成してある。
 卒業後、 社会福祉専門職として実務に就く学生は、 ロールプレィ (役割演技) 等へも積極的に参加し、 身近な家族への接し方や事業組織内の人間関係改善にも応用できる基礎能力を身につけ、 後期の保育実習などの臨床実務に不安をやわらげて参加していただきたい。

講義のながれ
1  4/12 オリエンテーション、 他者理解の第一歩・自己紹介、 前期方針の調整
 ケース検討 「援助者の心がまえと対象者理解」、 危機回避調査
2  4/19 ロールプレィ 「自己覚知と二重拘束体験」 と効果測定 (自己評価)
 レポート課題 「えほんのせかい こどものせかい」
3  4/26 リフレィミング理論と会話技法演習
 共感的な面接態度による肯定的話し方の体験
4  5/10 感覚特性 (視覚・聴覚・情感) の把握演習
 2 人で 1 組になって交互に実技と観察をする 用箋ばさみ必携
5  5/17 子どもの本への誘い ブックトーク・ストーリーテリング
 特別指導  近藤洋子 講師 (前名古屋市立鶴舞中央図書館司書)
6  5/24 集団援助 (グループワーク) 事例・演習 KJ 法を援用して小グループ別で実技演習 2 週後のストーリーテリング課題割当
7  5/31 面接技法の留意点とロールプレィ 「家族面接相談」
 多問題家族に対する模擬面接場面への参加と観察
8  6/ 7 ストーリーテリング実技演習  「おはなしのろうそく」 から物語を暗記して数教室に分かれ、 小グループ別にお話しを聞かせる
9  6/14 ストーリーテリング実技演習  「おはなしのろうそく」 から続き
 先週の続き 終了後に自己評価式・効果測定
10 6/21 ビデオ鑑賞 『ドキュメンタリー・親子むすび』 ほか
 関西 TV 制作の芸術祭受賞作品など貴重な実写映像
11 6/28 里親さん養親さんから 被虐待児などの子育て体験を聞く
 ゲストに養子縁組里親さん、 代替養育里親さんたちを招いて
12 7/ 5  「読む・聞く・伝える・動く・記す」 総合実技演習
 前期演習で体得した援助技術を駆使して総合仕上げ
13 7/12 小集団討議方式 総合効果測定 
 家族問題のケース事例から既成概念を打破する柔軟な思考力や独創性など評定ポイントを提示

学習条件・履修上求められるもの
1 常に国語辞典又は熟語字典 (軽便型で可) を持参し、 誤字・当て字の訂正 (評価対象) を心掛けること。
2 筆記具は、 実務と同じく、 常に黒インキ又は黒ボールペンを使用 (評価対象) して記述し、 膝の上などの筆記で必要に応じて用箋ばさみ(B5 判)が使用出来るように用意しておくこと。

成績評価
 毎回提出する自己評価レポート (A4 判・模擬業務日誌)、 実技測定 (3 回)、 課題レポートおよび出席回数により総合評価を行い、 前期の効果測定とする。 ボランティア活動など体験学習の状況を積極的に自主レポートとして記述・提出した者は、 評価対象として加算する。

テキスト松岡享子著 『えほんのせかい こどものせかい』 日本エディタースクール出版部



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