日本福祉大学 社会福祉学部

保健福祉方法論 (昼)

単位数学年配当開講形態教員名
22前期林   素 子

テ|マ社会福祉・保健医療統合の実践方法を学ぶ

講義のねらい
 保健 (健康) と社会環境は密接に関係しており、 適切な支援を考える上で、 個人が置かれている状況・環境を把握する必要がある。 個人に対するアセスメントにとどまることもあるが、 その地域でその問題の頻度が高い場合は、 個人が居住する地域 (コミュニティー) の特性に対する診断が必要となる。 そのような社会的要因を把握するためには、 社会調査、 保健状況を知るためには地域の疫学的問題、 衛生行政等の把握が必要となる。 人間の問題および人間を取りとりまく問題を包括的に診断できることが保健福祉レベルの高い社会をもたらすための適切な解決策へとつながる。 そのための手法 (質的・量的調査) を学ぶことを目的とする。

講義のながれ
1 . 授業内容についてのオリエンテーション
2 . 保健 (健康)・福祉と社会の関係についての理解:ソーシャル・サポート
3 . 個人・グループへの援助:ソーシャルワーク、 グループ・ワーク、 ケース・ワーク
4 . 地域への援助:ソーシャルアクション、 アドヴォカシー、 コミュニティー・ワーク
5 . 問題把握方法 (1):疫学、 公衆衛生との関係
6 . 問題把握方法 (2):行動疫学
7 . 問題把握方法 (3):社会調査
8 . 問題把握方法 (4):観察調査 (RAP)
9 . 問題把握方法 (5):質的調査−QOL
10. 計画・立案・実践法 (1):ケース (ケア)・カンファレンス
11. 計画・立案・実践法 (2):プロジェクト・サイクル・マネージメント 1 (PCM)
12. 計画・立案・実践法 (3):プロジェクト・サイクル・マネージメント 2 (PCM)
13. 総括  (一部変更することがありえる。)

学習条件・履修上求められるもの
 参考文献であげた文献の関連個所に眼を通すことにより理解が深まるのでできるだけ目を通すようにすること。 課題レポート(1)は、 実際に各自で行なってもらいまとめる。 課題レポート(2)は、 グループで役割を決めて行なってもらう予定である。

成績評価
 課題レポート (40 点) と期末試験 (60 点) の総合評価。

テキスト井垣章二著 『社会調査入門』 ミネルヴァ書房
適宜レジュメを使用する。



(C) Copyright 2002 Nihon Fukushi University. all rights reserved.
本ホームページからの転載を禁じます。