日本福祉大学 社会福祉学部

児童福祉論 (社)

単位数学年配当開講形態教員名
42通年竹 中 哲 夫

テ|マ子どもの権利保障と児童福祉の課題

講義のねらい
 少子・高齢社会を迎え、 これに対応する社会福祉制度の基本の在り方が変化している。 児童福祉の分野でも 1990 年代をとおして児童家庭福祉改革がいわれ、 矢継ぎ早に新しい施策が打ち出された。 1997 年 6 月に児童福祉法が大幅に改正された。 2000 年には、 児童福祉法を含む社会福祉各法が改正され、 順次施行されている。 同じく 2000 年には、 児童虐待の防止等に関する法律と改正少年法も成立した。 他方では子どもをめぐる諸問題が社会的にも注目されている。 子どもたちの現状と児童福祉各分野の現状把握を基礎にし、 今、 児童福祉はどこに立ち、 どこへ進もうとしているのか、 あるいはどのように進めたらよいのか、 ということを学んでいきたい。

講義のながれ
前 期
1 . 児童福祉の概観
2 . 子どもの現状と児童福祉問題
3 . 児童福祉の思想と子どもの権利条約
4 . 児童福祉の歴史 (戦前)
5 . 児童福祉の歴史 (戦後)
6 . 現代児童福祉の法制度
7 . 児童福祉の実施 (行政) 機関
8 . 児童福祉施設の概要
9 . 子育て家庭支援のとりくみ
10. 児童福祉の措置制度・財政制度
11. 児童福祉の援助論 (1)
12. 児童福祉の援助論 (2)
13. 児童福祉従事者論

後 期
1 . 児童養護問題と児童養護施設・乳児院
2 . 少年非行と児童自立支援施設
3 . 情緒障害児と情緒障害児短期治療施設
4 . 保育・学童保育と保育所・放課後児童健全育成事業
5 . 児童虐待問題と児童相談所
6 . 心身障害児問題と心身障害児施設
7 . 母子 (父子) 家庭と母子生活支援施設
8 . 母子保健問題と保健所・保健センター
9 . 現代児童相談所論 (その 1)
10. 現代児童相談所論 (その 2)
11. 児童福祉施設体系論 (その 1)
12. 児童福祉施設体系論 (その 2)
13. 児童福祉事例研究

学習条件・履修上求められるもの
 講義は、 テキストの使用、 論文等のプリントの配布、 やや詳しいレジメの配布、 VTR の使用などによって進めます。 児童福祉は一見常識で理解できる部分が多いのですが、 その常識は根拠のあるものなのかを問い直しながら講義に参加してください。

成績評価
 期末試験により評価します。 講義中配付する資料も期末試験の範囲に入りますので 1 年分を保管するようにしてください。

テキスト竹中哲夫・垣内国光・増山均編 『子どもの世界と福祉 (改訂版)』 ミネルヴァ書房、 2001 年
(テキストではありませんが、 各種 『社会福祉六法』 『児童福祉六法』 などを持参すると便利です)



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