日本福祉大学 社会福祉学部

医 学 概 論 (保)

単位数学年配当開講形態教員名
41通年波多野   敬

テ|マ自分で考える医学

講義のねらい
 医療と医学は人類がホモ・パチエンス (病む人) として存在して以来、 「病気」 との長い関係の中で築かれてきた歴史的遺産である。 現代医学は最近の遺伝子治療に到る輝かしい成果の一方で、 その弊害もつとに指摘されている。 前期の講義では身近な 「疾患」 を取りあげ、 「診断」 から 「治療」 までのプロセスを学習して医学的思考方法を理解する。 後期の講義では現代医学が抱える問題の本質を理解するために、 「医学の歴史」 を概観し、 その基盤にある 「科学」 や 「生命観」 を再考する。 実用的な 「臨床知」 と問題指向的な 「医学の哲学」 を目指したい。

講義のながれ
1 医学概論と医学教育
2 臨床診断学(1) 診療のプロセスと病歴のとり方
3 臨床診断学(2) 診断の仕方
4 臨床診断学(3) 症候から診断へ
5 臨床診断学(4) 臨床検査
6 主 要 疾 患(1) 高血圧症
7 主 要 疾 患(2) 糖尿病
8 主 要 疾 患(3) 癌
9 主 要 疾 患(4) アレルギー
10 主 要 疾 患(5) 性病
11 主 要 疾 患(6) 貧血
12 病気の起源

1 歴史の中の病気
2 病気の文化史
3 環境と病気
4 医学の歴史(1) 古代から中世
5 医学の歴史(2) 近代
6 医学の歴史(3) 現代
7 現代医学の基盤としての科学について(1)
8 現代医学の基盤としての科学について(2)
9 生物学および生命について(1)
10 生物学および生命について(2)
11 医学的にみた死
12ホモ・パチエンスとしての人間

学習条件・履修上求められるもの
 自分あるいは身近な人達の 「病気」 を出発点にして、 医学的思考方法を学び、 またその問題点も考えるトレーニングをすること。

成績評価
 学年末テストとレポートで総合評価する。

テキスト使用しない。



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