日本福祉大学 社会福祉学部

日本の歴史と文化

単位数学年配当開講形態教員名
22前期福 岡 猛 志

テ|マ日本の歴史と文化
 −どういう見方が必要なのか−

講義のねらい
 いま、 日本の歴史をどのように理解するのかについて、 研究の世界では大きな転換期が訪れています。 それはなぜなのか、 どういう方向で考えて行けばいいのか、 とくに、 文化の問題をどのようにとらえればいいのか、 私なりの問題提起を含めて、 お話してみたいと思います。 それは、 高等学校の日本史の教科書、 とりわけ政治・経済と並べて叙述されている 「文化」 の内容とは、 かなり異なるものになるはずです。 また、 全時代の 「通史」 はやりません。 日本の歴史と文化を考える上で、 どうしても、 目を配っておかなければならないことを、 とりあげます。 もっとも、 大切にしたいのは、 単一民族・単一文化論の批判です。

講義のながれ
 学生諸君の意見も聞きながら、 組み立てていくつもりですが、 一応、 次のような流れを考えています。
1 . それぞれの時代において、 「日本」 とは何であったのか。
    (1) 現在の日本  (2) 近代日本の成立  (3) 日本はいつできたのか
2 . 沖縄 (琉球) と北海道
    歴史と文化の視点から
3 . 日本列島の東と西
    社会の仕組みと民族の視点から
4 . アジア世界における二つの基層文化
5 . 東アジア世界と日本文化
    文化や芸術などを例として

学習条件・履修上求められるもの
 日本史・文化史についての先入観を前提して、 考えないでください。 昨年度も、 どうしても私の意図を受け止めてくれない学生が、 少数ながらありました。 私の力不足も感じますが、 少なくとも、 この講義概要はしっかり読んでから (できれば参考文献の一冊くらいには目を通して)、 受講の可否を決めてください。

成績評価
「筆記テスト」 にするつもりですが、 講義の状況を踏まえて考えます

テキストなし。 資料やレジュメを用意します。



(C) Copyright 2002 Nihon Fukushi University. all rights reserved.
本ホームページからの転載を禁じます。