日本福祉大学 社会福祉学部

法  学 (夜)

単位数 学年配当 開講形態 教員名
2 1 前期 田 口 昌 樹

テ|マ 近代市民社会の法とその理論 −−−現代日本法を理解するために−−−

講義のねらい
 法は社会の基本的ルールであって、 わたしたちは意識していてもいなくても、 日常生活をおくる際に法と深く関係しています。 したがって、 市民としてあるいは国民として生活していく上で、 現代日本の法について理解しておくことはきわめて重要なことです。 しかし、 現代社会には、 憲法・民法・刑法という最も基本的な法律をはじめとして数多くの法律や法の分野があります。 本講義ではこれらすべてを眺望することはとても不可能なことですので、 憲法および民法を中心にその基本的原理を説明していくことにします。 その中で、 法の目的、 法的思考、 近代法の原理および人権の歴史などについて現代日本社会の法に関する基礎知識の習得とともに理解してもらうことを目的とします。 法を批判的に見る目を養ってもらうことに役に立つことができればと思います。

講義のながれ
1 . 法を学ぶにあたって
2 . 法とは何か
3 . 近代市民社会と法 近代市民法の原理
4 . 近代国家と近代憲法 近代的立憲主義
5 . 近代法から現代法へ 近代市民法の修正
6 . 財産と法 (1)契約自由の原則
7 . 財産と法 (2)所有権絶対の原則
8 . 財産と法 (3)過失責任主義
9 . 家族生活と法 (1)結婚と法
10. 家族生活と法 (2)親子と法
11. 犯罪と刑罰
12. 日本近代法の特徴−−−現代日本の法を理解するために

学習条件・履修上求められるもの
 法を学ぶということは、 現代社会の法について興味をもち考えることが基本です。 法学の勉強は法律の具体的な条文から始まりますから小型の 「六法」 を持参することが望ましい。

成績評価
 講義中に小テストを行なったり、 授業内容に関連したテーマでレポートを書いてもらう予定です。 それらと最終試験によって成績評価をします。 試験の成績を重視しますが、 提出状況や出席状況も参考にします。

テキスト 山中永之佑 他編著 『資料で考える憲法 〔第 2 版〕』 法律文化社、 2001 年



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