日本福祉大学 経済学部

会 計 学 A・C

単位数学年配当開講形態教員名
41通年徳 前 元 信

テ|マ企業会計の基本的な仕組みを学ぶ

講義のねらい
 会計は無味乾燥な数字と規則の羅列ではない。 企業や組織の中に、 貨幣的尺度と言う光をあて、 企業や組織の実態を把握するために不可欠なものである。 より効率的な管理や運営を行う目的、 将来に対する意思決定を行う目的、 利害調整目的、 価格決定目的、 適正な課税計算目的など様々な役割を担って会計は、 現実の社会の中で行われている。
 こうした目的を担うため、 正確さと信頼性を持った会計をどのように行えば良いのかに関する基本的な考え方を習得する。 会計規則の暗記だけではなく、 具体的な事例を踏まえて、 考えていきたい。
 したがって、 テキストだけではなく、 出来る限り最新の実際の企業の事例の踏まえて、 会計に対して多面的・立体的に考えていきたい。

講義のながれ
1. 会計の役割と社会・経済
2. 会計計算の仕組みと財務諸表 (その1)
3. 会計計算の仕組みと財務諸表 (その2)
4. 日本の会計規制の枠組み
5. 貸借対照表の機能と構造
6. 損益計算書の機能と構造
7. 流動資産の意義と評価
8. 棚卸資産の会計
9. 収益と費用の認識と測定
10. 特殊な販売形態における売上の認識
11. 固定資産と減価償却
12. 無形固定資産と繰延資産
13. 負債の認識
14. 資金調達の会計 (その1)
15. 資金調達の会計 (その2)
16. 引当金の会計
17. リース会計
18. 株式会社における資本の会計
19. 日本の会計規制の特徴
20. 企業会計の開示制度
21. 企業会計原則
22. 会計規制の変容と社会・経済
23. 会計ビッグバンの概要
24. 企業会計の意義と限界

学習条件・履修上求められるもの
 簿記演習と合わせて習得することが望ましい。 また下記の文献をのうち、 少なくとも1冊は読むこと。
中村忠 『現代会計学入門』 白桃書房、 大野浩ほか 『現代会計の論理』 中央経済社、 永野則雄 『ケースブック会計学』 新世社
山口孝ほか 『日本の新会計基準』 東京教育情報センター
その他、 講義中に指示する。

成績評価
講義中に数回レポートの提出を課する。
成績は学年末の定期試験に、 レポート等を加味して総合的に評価する。

テキスト遠藤孝ほか  『新世紀の企業会計論』  (白桃書房)



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