心 理 学 (保)

単位数 学年配当 開講形態 教員名
2 1 後期 若 松 利 昭

テ┃マ  

講義のねらい
 新カリキュラムから心理学は2単位になりました。 ということは、 今までの半分の時間しかありません。 例年、 社会福祉士の受験に役に立つ 「心理学概論」 と 「心理学と社会福祉」 との関係をそれぞれ半期ずつ講義してきました。 学生の評判は心理学と社会福祉の講義のほうが高いようです。 そこで、 今年はこの二つを取り混ぜて、 次の柱立てにしたがって講義を行います。

1 心理学の理論と歴史、 方法論    2 要介護認定、 アセスメントと心理測定
3 生活の理解とカウンセリング     4 生活の変容と発達
5 支援の編成とモティベーション    6 支援の仕組みとシステム論、 労働論
7 障害者、 高齢者の生活と心理

1 心理学の理論と歴史を概観します。 そして、 心理学の研究方法について説明します。
2 介護保険で言われている要介護認定や、 ケアプラン作成のためのアセスメント方法は、 心理測定の方法を基本としています。 知能、 生活、 適正などなど、 心理的な機能をどのように測定するか、 その基礎となる考え方を説明します。 (数理)
3 障害者や、 高齢者の生活を理解し共感するための方法とその考え方を説明します。 今日、 社会福祉や医療で言われている、 個々人たちの自立や選択をどのように支援するかについての考え方と方法を説明します。 (臨床)
4 社会福祉の支援は、 生活への支援と言われています。 心理学の観点から、 生活の構造と過程、 そして、 家族関係、 地域関係について考えたいと思います。 (生活)
5 個別の援助は、 まとまったものとして個々人の上に編成されなければなりません。 また、 利用者が援助者とどのような関係を持つかも大切な課題です。 (モティベーション)
6 支援は個別の臨床場の課題だけではなく、 支援を演じる舞台が必要となります。 この舞台装置について説明をします。 (組織、 労働)
7 私たちは一生をかけて変化をしていきます。 この変化は生活と労働の中で生み出されるものです。 ここでは、 障害者、 高齢者の生活の変化について検討をします。 (発達)

 心理学は、 人と人との関係を科学します。 時間の許すかぎり、 さまざまな話題を取り上げて説明をします。


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