日 本 史

単位数学年配当開講形態教員名
22前期高 部 淑 子

テ┃ママイノリティから日本の歴史を考える

講義のねらい
 歴史を描こうとする場合、 各時代の一般的、 代表的な事項や人物などを取り上げることが多い。 とくに、 各時代を生きた人々の姿については、 その時代の大多数を占めると考えられる人々のケースで代表させることが多い。 しかし、 そうした多数派を中心とした歴史の描き方ではもれてしまうことも数多く存在する。 多数派があれば必ずその対局に少数派 (マイノリティ) が存在する。 アイヌや琉球人などの他民族、 近世の賎民身分の人々……。 こうしたマイノリティは社会の外側にいる、 社会と無関係な存在ではなく、 その時代の国家や社会によって規定されて、 社会の周縁部分に位置づけられた存在である。 したがって、 この講義ではマイノリティに焦点をあてることにより、 日本の歴史を再考することをねらいとする。

講義のながれ
 第 1 週    オリエンテーション
 第 2〜4 週  近代天皇制の諸問題
 第 5〜8 週  身分差別と人権
 第 9〜11 週  沖縄の歴史
 第 12 週   まとめ

学習上の留意点
 半期の講義であるため、 いわゆる通史的な講義は行わない。 人権や差別、 それを生み出す社会など、 社会福祉を志す学生に考えてもらいたいテーマを取り上げるつもりである。

成績評価
試験を実施。 そのほかに小レポートなども考えている。 詳しくは講義中に指示する。

テキスト特に指定しない。 必要な文献などについては講義中に指示する。


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