統計学A

単位数 学年配当 開講形態 教員名
4 1 通年 中 西 悟 志

テ┃マ 「統計学の考え方」 入門

講義のねらい
 現在、 先進社会の平均寿命は 80 歳ですが、 400 年前 (17 世紀) は 17 歳にすぎませんでした。 さらに驚くべきことに、 紀元前 3500 年から 17 世紀まで平均寿命は全く増加していなかったのです。 近代の経済発展のおかげで人類は生存時間を 6 倍にできたのです。
 近代経済発展は、 自然を制御し、 無駄のない平和な社会を作り上げることで実現したのです。 自然を理解し制御することを研究するのが自然科学、 社会を理解し改善する方法を研究するのが社会科学です。 科学を学ぶには、 現象を観察し、 数量化し、 理論を作り、 その理論を現実につきあわせて検証することが必要になります。 これらのうち数量化と検証の方法を与えるのが統計学です。
 本講では、 経営、 開発、 医療・福祉を学ぶとき、 必要になる統計の基本的知識を学習します。 数学の苦手な受講生のことも考慮し、 高校の数学を前提とせず、 一からお話ししようと思います。

講義のながれ
前期
 1. 統計学とは何か
 2. 統計的調査
 3. 統計データ
 4. 誤差、 精度、 近似
 5. 表とダイアグラム
 6. 平均、 中位値、 最頻値
 7. ばらつきの尺度
 8. 分布の形状
 9. 正規分布
10. 標本と母集団
11. 推定値と推測
12. 標本間の比較 (平均)
後期
13. 標本間の比較 (ちらばり)
14. 有意性の検定(1)
15. 有意性の検定(2)
16. 関係の解析
17. 相関の強さ
18. 相関係数
19. 相関係数の有意性
20. 予測と回帰
21. 回帰係数(1)
22. 回帰係数(2)
23. 回帰係数の検定(1)
24. 回帰係数の検定(2)

学習上の留意点
 統計学は、 経営学や開発研究の基礎になる講義科目です。 他の科目と関連づけながら統計学の学習をすすめていきましょう。 なお、 当然のことながら講義中の私語は厳禁します。
 

成績評価
 講義期間中に 2〜3 回レポートを提出していただきます。 成績は学年末の定期試験とレポートを総合して評価します。 出席は、 成績に反映させない予定です。
 

テキスト D.ロウントリ 『涙なしの統計学』


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