英語コミュニケーションT・U 単位数 学年配当
各2 1

 英語コミュニケーションといっても、 いわゆる英会話だけを意味するものではない。 わたしたちにとって外国語である英語を通して、 可能な限り国際的視野を広げ、 英語ということばを書いたり、 発信したりして、 人的交流をはかっていくことを目的としていく。
 そうした交流をしていく場合にも、 以下のような観点が必要だ。

 1.いろいろな国々や、 民族特有の伝統や文化に対して、 自国の文化の優越主義に陥らないこと。

 2.平和を求め、 人種・民族差別や性差別、 障害者差別、 年齢差別などあらゆる差別に敏感であり、 そうした差別をなくす努力をしていくこと。

 3.自分の生活してきた、 あるいは、 生活している地域の歴史や文化、 あるいは、 問題を伝えていき、 意見を交換し、 相互の認識を深めていくこと。

 こうした観点に立ち、 英語を母国とする国々だけではなく、 英語を外国語として学んでいる国の人々とも対等平等の立場で交流を図っていくことを目指していこうというのが、 この英語コミュニケーションの目標となる。 こうした目標を達成するための力をつけてもらうために、 中学・高校と学んできた英語の力を再利用し、 その力を高めていきたい。
 私たち英語の専任・非常勤講師ともに、 以下の点に留意して授業を行なっていく。

 1.英語を指導する時に、 些末なことにこだわらないように注意していく。
 2.学生諸君の独創的解釈や、 英語による文章をつくりだすことを奨励する。
 3.専任・非常勤講師を問わず、 学習相談時間を設けて、 諸君の学習上の悩みや助言にあたるように努める。

〈英語 Communication T〉テキスト: (各クラスにて指定)

 英文を読むという行為も、 語り手や登場人物、 そして筆者とのコミュニケーションだといえる。 英語で書かれた文の内容の意味をとらえて、 その内容に共感したり、 あるいは批判したりしながら、 わたしたちの認識の世界を広げていくことを目標にする。
 また、 そうしたことを基礎として、 音声や文字、 また肉体を通じてのコミュニケーションも役立てていきたい。 授業は、 英文を日本語にかえる作業ではなく、 英文を読む Skill も身につけ、 母語日本語を介在させながら、 内容を深く読みとり、 教材によっては自己の解釈をもとにした音読もこころがけるようにする。

〈英語 Communication U〉テキスト: (各クラスにて指定)

  「文法など知らないが、 わたしは英語を話したり、 書いたりします」 ということばを英語を母語にする人たちや、 そうした主張を受け売りにする日本人教員・識者もいる。
 だが、 英語で文章や会話をしていくときにも、 母語として外国語を身につけてはいないわたしたちは、 英語の文章を書いたり、 音声を通して発言していく場合も、 英語の法則と伝えようとする情報をいかに組み立てるかを、 身につけておかなければ、 外国語としての英語で効果的な交流はできない。
 授業では、 そうした力を身につけてもらうために、 英文法の問題練習ではなく、 各人の気持ちや考えを英語で表現し、 それを発表する機会を多くもってもらう。


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