芸術文化

単位数 学年配当 開講形態 教員名
4 3 通年 山 田 彊 一

テ┃マ 芸術のブランド性と経済活動の中でのブランドの共通性を探る

講義のねらい
 どうすると物が売れるのか、 どのような作品が世の中で認められるのか。 この 2 つを共通して流れるのは、 その物、 その人がもつブランド性だと思う。 だがこのブランドもそれぞれの国の事情、 また時代背景によってその姿を変える。 この講義は私の 30 か国以上の旅を語りながら、 その国の文化、 経済の様子を示し、 どのようにブランド性を作品や人物、 品物や企業が得ていくのかを検証していきたいと思う。 文化だろうが芸術や経済だって本音と建前がある。 私は難しい理論や人名、 語句を並べ知ってもらうのではなく、 すぐ実生活に役立つ話にしたいと思っている。 経済と芸術文化が、 その根本ではすごく似かよっていることを知ってもらいたいと思ってもいる。

講義のながれ
 1. デザインとは?芸術とは?の裏側を知る。 シャネル、 グッチまたトルコで買い求めた MCM のバッグを見ながら本質に迫る。
 2. アフリカで当地の画家たちと生活を共にした体験を通して、 アフリカのアートはどのように進歩しつつあるかを知ってもらう。 (ケニアでの私の講演から)
 3. ピカソのアート、 また彼がどのようにしてブランドになり、 歴史に残ったかを知る。
 4. 福祉の国スウェーデンやデンマークのアートとは何か。 また街の中では、 どのようにアートが生かされているかを調べる。
 5. 19 世紀末、 経済としてのアール・ヌーボーやアール・デコの功罪。
 6. 老人に優しい街名古屋、 そのデザインを問う。 (ナゴヤデザイン博より)
 7. 三大長寿郷の中での老人の生き方。 コーカサスのグルジアとロシアとの比較。
 8. 桃源郷に描かれる絵画と人々との生活 (一妻多夫のチベット、 ラダックを旅して)
 9. 豊田市美術館と名古屋市美術館の見方 (ボイスや荒川修作のアートを知る)
10. パリの美術館散歩 (ルーブル、 オルセー、 ポンピドー)
11. 心理学と美術の関係、 そして社会。
12. エジプトの世界。 文化、 芸術をどのように残したか。
13. ギリシア美術の興亡の歴史を検証。 何故すごい作品を残したか。
14. ローマとギリシアやエトルリアの関係。
15. キリスト教社会でのアートのみじめさ。
16. ルネッサンスとアートの関係。

学習上の留意点
 知ってほしいのは難しい語句や文ではなく、 人生をどう生きればいいかということ。 また授業は楽しいものであることも知ってもらいたい。

成績評価
 授業参加日数やレポート類を半分、 そしてテストを残りの半分として評価する。

 

テキスト 使用しない。
全て教師側の持参のプリントを配布する。

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