生命と倫理

単位数 学年配当 開講形態 教員名
2 2 土曜日集中 中 島 理 暁

テ┃マ 生命倫理に関する諸問題の検討

講義のねらい
 バイオエシックス(生命倫理学) の歴史的展開を概観し、 主要な概念・理論を批判的に検討した上で、 その分析枠組を用いて現代社会が直面している生命倫理に関する諸問題 (例えば遺伝子診断・体外受精・脳死・臓器移植・出生前診断・安楽死・患者の権利など) を多角的に考察します。 これらの問題群に対する自分の倫理的指向を認識する機会を提供したいと考えています。 医療社会学・医療人類学・医学医療史・障害学などの隣接領域の知見も大きく取り入れ、 倫理的ジレンマが埋め込まれている社会的・文化的・歴史的文脈の立体的な把握を目指します。

講義のながれ
 1. バイオエシックスの歴史的展開
 2. バイオエシックスの基本的概念と諸制度
 3. 病気・障害の社会的・文化的意味と倫理
 4. インフォームド・コンセント 患者−医療従事者関係
 5. 医学研究・人体実験の倫理
 6. 生殖医療をめぐる倫理的諸問題
 7. 脳死・臓器移植をめぐる倫理的諸問題
 8. 遺伝医療をめぐる倫理的諸問題
 9. 新生児・小児・思春期医療における倫理的諸問題
10. 終末期医療における倫理的諸問題
11. HIV/AIDS 感染症と生命倫理
12. 21 世紀における生命倫理の行方

学習上の留意点
 講義中に、 生命倫理に関するドキュメンタリーや映画などを鑑賞した上で感想文の提出を求めることがあるので、 全 4 日 (12 時限) 受講する必要があります。

成績評価
平常点 80% (出席点および講義中のミニレポート提出)
期末レポート 20%

テキスト 適宜レジュメを使用する。


(C) Copyrighted 2001 Nihon Fukushi University. All rights reserved.
本ホームページからの転載を禁じます。