現代の企業B

単位数 学年配当 開講形態 教員名
2 2 前期 竹 下   隆

テ┃マ 変わりゆく国際企業社会

講義のねらい
 情報化が進展、 益々ボーダレス化する今日の国際社会に、 日本人あるいは日本の国際企業はどう対応していくべきか。 まず日本の企業が殆どゼロから出発し、 大戦後二十世紀後半に展開してきたグローバル化の過程を分析整理しながら、 貿易立国や国際分業、 貿易摩擦、 技術移転、 企業文化などテーマ別に、 角度をかえて実態と展望を学ぶ。 いずれのテーマもトピカルな情報を中心に展開し、 日本企業が現地に融和する現地主義の問題意識など、 国際企業に内在する意識構造の実態理解を深めてもらう。 その中に地球規模化する企業社会の行動意識のあり方、 また 21 世紀日本のあるべき姿を見付けてもらいたい。

講義のながれ
 1. 輸出立国:商品の輸出、 現地生産、 脱輸出立国への変化とは
 2. 現地会社:現地販売から現地生産、 そして研究所の設立への歩み
 3. 休日意識:労働意識を裏から見る国際比較
 4. 先進国と途上国:先進国とは何か−冷戦時代と冷戦後の新しい秩序−
 5. 国際分業:企業内国際分業の実態と垂直分業から水平分業時代へ
 6. 貿易摩擦:米国市場を舞台に成長続けた日本企業社会と日米摩擦の歴史
 7. 国際広報:国際広報の重要性 <広報、 広聴機能の国際化の実際を知る>
 8. 技術移転:日本的生産システム評価 、 生産技術から設計技術まで
 9. 企業文化:企業文化とは何か <フィランソロピーの意味などの理解>
10. 国際企業:グローバル型、 マルチナショナル型、 インターナショナル型
11. 転職意識:年功序列、 終身雇用制の成立と新しい雇用形態への道
12. 環境立国:輸出立国から技術立国、 環境立国への歩み
13. 日 本 と は 何 か:国際社会における国際企業のありかたと、 日本人のあるべき姿

学習上の留意点
 まもなく学生諸君の誰もが出て行く実社会の実態を知ると言う姿勢で講義に臨んでもらうのが良い。 よそ事ではなく、 自分が旅立つ旅行先の情報を詳しく知ろうとするように。

成績評価
 知っているようで気がつかない企業社会の実態も、 自分の耳で聞かなければわかるはずがない。 出席して静かに聞いた事が評価に繋がるのは当たり前である。

テキスト 最初の授業で指示をする。 更にその都度資料を配付する。


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