保育内容研究Ⅲ (生活と環境)

単位数	学年配当	開講形態	教員名
2	3	後期	秋　野　勝　紀

テ┃マ

物的環境は､人間 (子ども) にどのような影響をもたらすか

講義のねらい

　私達は自覚するかしないにかかわらず､環境に影響されて生活しています｡人間は外界に働きかけ環境を作ることもします｡それは思想・文化を反映しており､またその環境によって人間の意識が形成されていくものです｡めまぐるしく変貌をとげている現在の環境の変化を直視しつつ､人間 (子ども) にとってより望ましい環境とは何かを､保育における環境のあり方を焦点にし､明らかにしていきます｡
　｢環境による保育｣といわれていますが､この講義ではとくに｢物的環境｣といわれていることについて､モノ (おもちゃ､遊具など) や園舎 (施設､設備も) を中心に進めていきます｡自分の周りや保育の環境を観察し､その意味を分析する力を獲得していくことを期待しています｡

講義のながれ

1．環境とは
2．保育と環境
3．おもちゃ､遊具､用具 (完成度からみる､材質からみる)
4．園庭 (日本の園庭の特徴､砂場の意味､事例研究)
5．園舎 (学校建築の歴史､保育室､遊戯室)
6．変わる校舎､園舎 (兵営式からの脱皮､長時間生活する場として)
7．園舎の事例研究 (W 園の場合､ H 保育園の特養との合築の場合)
8．キャンパス検討 (事例研究として)
9．遊び環境 (場) と遊びの創造

学習上の留意点

①科目の性格 (現場の理論化) から､出席は重要である｡
②課題解決型の講義なので､物事をみる視点や関連を考えながら受講することを期待する｡
③毎時絵本の読み聞かせ (紹介) と絵本論をおこなう｡
④レジメと資料の保存をする｡

成績評価

①あらかじめ示す規定の出席に満たない場合､評価をしない｡
②授業中の課題を 20 点､試験を 70 点として評価する｡

テキスト

その都度資料とレジメを配布する｡