保育内容研究U (仲間と交わり)

単位数 学年配当 開講形態 教員名
2 3 前期 秋 野 勝 紀

テ┃マ 保育者の表現と子どもとのコミュニケーション

講義のねらい
 保育活動は、 生活と遊びを中心とした営みのため、 いわゆる 「みえないカリキュラム」 の比重は大きいものがあります。 そこで保育者の表現と子どもとのコミュニケーション能力が、 保育実践力の中核になるといっても過言ではありません。 その力はともすれば、 あらかじめ備わっているもの、 あるいは人柄によって決まっているものと思われがちです。
 ところが多くの人が獲得可能な技術として、 存在するものです。 様々な表現とコミュニケーションから、 その原理をなす技術を明らかにしていきます。 この技術は、 人間理解と自己のコミュニケーション力をみがくことにもなるため、 保育に限定されたものでなく広く対人援助に必要なことといえましょう。

講義のながれ
 1 . 日本の特徴的コミュニケーション
 2 . ボディ・コミュニケーション
 3 . 出会いの初期のボディ・コミュニケーション
 4 . ノン・バーバル・コミュニケーション (パフォーマンス、 人間の動作 −キネシクスによる、 カラー・イメージ、 声のイメージ、 顔の表情)
 5 . 保育における働きかけ・言葉かけ (指示する言葉、 説明する言葉、 指導語、 擬態語の活用、 叱ること誉めること)
 6 . ボディ・ランゲージの解読 (人間の感情の表現、 感情の解読、 人間関係の解読)
 7 . 子どもの感情表現解読と子ども観
 8 . テリトリーと距離
 9 . 保育者の表現 (表現と演技、 通過するコミュニケーションと継続するコミュニケーション)
10. 子どもどうしの関係 ( 5 歳児の実践例から)
11. 職場における保育者どうしの関係

学習上の留意点
@科目の性格 (現場の理論化) から、 出席は重要である。
A課題解決型の講義なので、 物事をみる視点や関連を考えながら受講することを期待する。
B毎時絵本の読み聞かせ (紹介) と絵本論をおこなう。
Cレジメと資料の保存をする。

成績評価
@あらかじめ示す規定の出席に満たない場合、 評価しない。
A授業時間の課題を 20 点、 試験を 70 点として評価する。

テキスト その都度レジメと資料を配布する。


(C) Copyrighted 2001 Nihon Fukushi University. All rights reserved.
本ホームページからの転載を禁じます。