学生支援センター

障害学生とサポート学生のためのキャンパスガイド

1 障害学生支援の制度 −(8) ボランティア活動支援の制度−

聴覚障害学生の支援活動

ノートテイク・OHCテイク・パソコンテイク・ポイントテイク

聴覚障害のある学生が講義で教員の話したことを理解するためには、話した内容を文字情報にするノートテイクやパソコンテイクが必要です。聴覚障害のある学生が受講する講義には、学生が2〜4名が一組でノートテイカー・パソコンテイカーとして支援活動をしています。

サポート学生は、原則として障害学生自身が探します。講義内容に精通している上級生が支援するのが望ましいのですが、サポート学生の確保が難しく、同じ講義を履修している同学年の学生が支援することもあります。

 

  支援の内容 特徴
ノートテイク ノートテイクは、聴覚障害学生の隣の席に座り、先生が話した内容を要約しながら文章にしてルーズリーフに一行おきに手で書いていくものです。聴覚障害学生は、そのノートを見ながら講義を受けることで、講義の内容を理解することが出来ます。日本福祉大学では、2名のノートテイカーが聴覚障害学生をはさんで席につき、用紙1枚ごとに交代しながらテイクをしています。 ★1対2の支援なので、支援を受けている聴覚障害学生の必要にあわせて、サポートすることができます。
★レジュメや資料の多い講義に適しています。
★聴覚障害学生があとからノートを見て内容を確認できます。
OHCテイク 講義などで聴覚障害学生が複数いる場合に、ノートテイクの内容をOHCのカメラに写し、ノートの画像を複数のモニターに映し出すことにより、講義の内容を伝えるものです。 ★二人のノートテイカーで複数の聴覚障害学生を支援できます。
★レジュメや資料の多い講義に適しています。
★聴覚障害学生があとからノートを見て内容を確認できます。
パソコンテイク パソコンテイクは、先生が話した内容を要約しながら文章にしてパソコンに入力していくものです。聴覚障害学生は、入力画面が映し出されたモニターを見ることにより講義の内容を理解することが出来ます。日本福祉大学ではIP-talkというソフトを利用し、複数のパソコンを連携させることにより、2名から4名のテイカーが短い文章を交互に入力しています。 ★漢字も含めて、情報を正確に読みやすく表示できます。
★レジュメや資料が多い場合や、図などが多い場合は、工夫が必要です。
ポイントテイク 聴覚障害の程度が比較的軽い場合は、先生の話がだいたい聞き取れるが、一部聞き取りにくかったり、言葉が分かりにくかったりすることがあります。先生の言葉を文章にして書き取るのではなく、キーワードや重要なポイントだけ書き取り、聞き取れなかったときに聴覚障害学生が、後から確認するためのノートを作成します。
聴覚障害学生1名に対し、1名のテイカーが支援します。
★自分用のノートをとることに近いので、比較的簡単に支援ができます。

 

(1)ノートテイク・パソコンテイクによる学習の進め方

ノートテイクやパソコンテイクは、聴覚に障害があることにより講義で教員の話していることが伝わらない場合に、それを文字情報にして通訳をするものです。

教員の言葉をすべて書き取るのは、簡単なことではありません。サポート学生の技術にもよりますが、30%から70%くらいの情報量になります。講義で不足する部分を補うために、教員に協力を求めて資料をもらったり、関連する書籍を読んだりするなど、障害学生自身も工夫しましょう。

また、テイクしてもらった用紙は、ノートではありません。それらをもとに自分なりの講義ノートを作成する必要があります。板書は、聴覚障害学生が自分で書くようにしてください。

パソコンテイクの写真
ノートテイクのノート画像
パソコンテイクの様子 ノートテイクのノート画像

(2)テイクしやすい環境作り

1. テイクのやり方

テイクのやり方については、テイカーと聴覚障害学生がよく話し合って決めてください。教員の話す言葉を全て書き取るのか、要約するのか、テイカー交替の指示は誰がするのかなど、よく相談しましょう。必要に応じて方法を見直すことも大切です。

2. 障害学生から

自分の受講上の困難や、受けている支援については、障害のある学生自身が担当教員に伝えます。

担当教員に詳細なレジュメを用意してもらうなどの配慮を受けている場合は、テイカーにも同じものが渡るように依頼してください。

テイクの内容は、講義の内容や教員の話し方によって、ずいぶん違うものとなります。講義開始時に相談するだけでなく、テイクが困難な場合や、解らないことがあった場合などは、講義終了後すぐに担当教員に確認し、相談してください。

3. サポート学生から

テイカーも環境作りに協力しましょう。支援に入る最初の講義のときに、自分がサポート学生であることを担当教員に伝え、配慮を求めてください。

教員の話し方がテイクしにくい場合は、「大事なことは繰り返してください」「固有名詞や専門用語は板書してください」などの要望を、その都度お願いしてください。書き取れなかった部分や、理解に不安がある場合などは、講義終了後確認してください。

支援活動を進める上でうまくいかないことや困ったことがあったら、学生支援センターに相談しましょう。

(3)テイクしたノートやデータの扱い
  • ノートテイクを行った用紙やコピー、パソコンテイクのデータは、第三者に貸したり、見せたりしてはいけません。
  • ノートテイカーが同じ講義の受講者である場合には、テイクしてもらったノートを、毎回の講義ごとに障害学生がコピーして、サポート学生へ渡してください。ノートテイカーの学習の妨げにならないように、できるだけ早く渡すようにしましょう。障害学生用のコピー機は、1枚5円でコピーをとることができます。 
  • パソコンテイカーが同じ講義の受講者である場合は、サポート学生がテイク内容のデータをUSBメモリなどにコピーして持ち帰ることができます。
(4)必要な用具・設備
  • ノートテイクに使用する筆記用具や用紙は、学生支援センターが用意します。障害学生とサポート学生が相談して、取りに来てください。
  • 映像を使う講義は暗室になります。映像ボックスの中に蛍光ライトが置いてありますので、教員に申し出て使用してください。
  • OHCシステムや映像モニターを使うときは、障害学生が学生支援センターへ申し出るようにしてください
(5)ノートテイク・パソコンテイクの回数制限
  • ノートテイク・パソコンテイクについては、サポート学生の健康や学習への負担を考慮して、サポート学生1名につき、1週間に3講義までに制限しています。
  • 同じ講義を履修している場合の支援について、かまわないという方とやりたくないという方がいます。この場合は、サポート学生の意向を優先してください。

手話通訳

手話の読み取りができる聴覚障害学生に対して、講義や窓口で先生や職員が話した内容を、聴覚障害学生に手話で伝えるものです。また、ゼミなどで聴覚障害学生が発言するとき、聴覚障害学生の手話を読み取って、先生や他の学生に音声で伝える「読み取り通訳」も必要です。

短時間であれば1名で通訳できますが、講義など長時間にわたる場合は、2名が交代で通訳します。

初歩的な手話であれば、初心者でも短期間で修得できますが、通訳が出来るようになるためには、ある程度の学習と手話での会話の経験が必要です。

映像教材の字幕付け 

講義で映像教材を使う場合、ノートテイクやパソコンテイクでは会話が速すぎたり、画面を見ながらテイクできないので、内容を十分伝えることが出来ません。字幕があると、画面と文字情報を同時に見ることが出来るので、聴覚障害の学生でも映像教材の内容を理解することができます。

字幕付けの活動は、美浜キャンパスのサークル「映画に字幕をつける会 くまじ」の皆さんにご協力いただいています。12号館5階のインキュベータールームで専用の機材を用いて作業しています。

 

 VTRのテープ起こし

講義で上映する映像教材の字幕付けの作業は大変時間がかかりますので、2ヶ月前までには学生支援センターに依頼することになっていますが、準備が間に合わないこともあります。

映像教材の字幕付けが間に合わないときには、音声の内容をパソコンに入力し、印刷して当日その内容を見ながら映像教材を見ることが出来ます。この作業を「テープ起こし」といっています。

パソコンでワープロ入力が出来る方ならどなたでもできます。10分くらいの映像教材なら2〜3時間かかります。家に持ち帰って作業することも出来ます。

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