障害学生支援センター

障害学生とサポート学生のためのキャンパスガイド

1 障害学生支援の制度  −(1) 受講上の配慮の実施例ー

テキストの点訳(視覚障害学生)

クラス制の必修科目でテキスト(教科書)を使用する場合は、大学が外部の団体へ依頼して点訳版テキストを作成します。点訳が必要な方は、入学時に提出する配慮希望票で、テキスト点訳を希望してください。

履修登録状況を元に学事課等で手続きをします。ただし、テキストの内容によっては点訳に時間がかかる場合があります。

必修科目以外のテキストについては、大学側で点訳版の用意はしません。どの方法で学習するかを担当の教員とよく話し合ってください。

 

  • ナイーブネットで点訳版・音訳版がないか検索する。
  • 出版社に依頼し、テキストのデータを取り寄せる。
  • スキャナで読み取ってデータ化し、パソコンの読上げ機能を使って読む。
  • 自分で外部の団体に点訳や音訳を依頼する(点訳の費用について、自治体から補助を受けられる場合があります)

レジュメ・資料のデータ送信

 ★視覚障害学生の場合

講義にレジュメや資料を使う場合、そのデータを担当の教員からもらい、パソコンで読み上げて学習したり、点訳に使ったりすることができます。担当の教員と次のような事項を確認しましょう。

  • データやり取りの方法→(フロッピーなどの記録媒体で渡す・メールの添付ファイルで送信・大学ホームページから自分でダウンロード)
  • 送付先→(大学のメールアドレス・自宅のメールアドレス)
  • 送るタイミング→(講義前・講義後・講義の当日)
  • データの形式→(テキストデータ・ワード・エクセル・パワーポイント・PDF )
  • 図やグラフなどはどうするか?

 

★聴覚障害学生の場合

ノートテイクやパソコンテイクにより文字化できる情報量は、話し言葉の30%から70%くらいです。また、サポート学生の技術によってもばらつきがあります。

聴覚障害のある学生の情報不足を補い理解を促すとともに、テイカーが円滑に支援を進めるために、講義の内容やビデオの内容をまとめた詳細レジュメ、資料などを聴覚障害学生やサポート学生に送ってもらうことができます。

これには、教員の協力も必要ですので、よく相談してみましょう。

 

★肢体不自由学生の場合

紙の取り扱いが困難な場合や、パソコンを持ち込んでノートをとる場合などは、必要に応じて担当の教員からレジュメや資料のデータを送ってもらうことができます。

講義のレジュメのデータなどは、視覚障害のある学生本人が使用するためのものです。コピーして他人に渡してはいけません。

レジュメ・資料の点訳、触図作成(視覚障害学生)

レジュメや資料の点訳、触図の作成は、学生の点訳サークルにゅ〜てんてんの協力で行なっています。 

点訳が必要な場合は、障害学生が担当教員に申し出て、資料のデータを講義の2週間前までに次のメールアドレスまで添付ファイルで送信してもらうようにしてください。

tenyaku1@ml.n-fukushi.ac.jp

教員からレジュメ等のデータが届いたら、支援センター職員は、点訳サークルへ点訳を依頼します。原則として講義の前日までに障害学生支援センター内の個人別BOXへ入れておくので、取りに来るようにしてください。

ただし、パワーポイントや図表、グラフ、PDFファイルなどの点訳は時間がかかります。また、点訳の量によっては講義に間に合わないこともあるのであらかじめご了承ください。

講義の当日に配布された資料などで点訳が必要な場合は、まずは教員と相談して、データを送ってもらうようにしてください。データのない資料の場合は、障害学生が支援センターまでその資料を持ってきて、点訳依頼をしてください。

レジュメ・資料の拡大(視覚障害学生)

視覚障害学生のうち弱視などで、文字を拡大すれば読めるという場合は、レジュメや資料の拡大を担当の教員に依頼することができます。最初の講義のときに、どの程度の文字の大きさに拡大するのか、視野の障害がある場合は、読みやすい文字列の幅などについて、担当の教員に詳しく伝えてください。

レジュメ・資料の音訳・対面朗読(視覚障害学生)

レジュメや資料の音訳、対面朗読は、学生の音訳サークルふきっこの協力で行なっています。  

講義のレジュメや資料などは、点訳のデータと同様に、障害学生が担当教員に申し出て、資料のデータを講義の2週間前までに次のメールアドレスまで添付ファイルで送信してもらうようにしてください。または、教員控室の受付を通じて障害学生支援センターへ送ることもできます。 

tenyaku1@ml.n-fukushi.ac.jp

教員から音訳依頼があったときは、障害学生支援センター職員から、音訳サークルへ音訳を依頼します。

音訳サークルでは資料を読み上げてプレックストークで録音し、CD−ROMを作成します。出来上がりの予定日は音訳サークルから直接障害学生へ連絡します。

講義の当日に配布された資料などで、音訳が必要な場合は、障害学生が障害学生支援センターへその資料を持ってきて、音訳依頼をしてください。

内容に応じて、対面朗読にする場合もあります。対面朗読の日時は、障害学生と音訳サークルとで直接相談して決定してください。

レジュメ・資料のデータ起こし(視覚障害学生)

講義の際に配布された資料のうち、本のコピーや古い新聞記事のコピーなどデータで送信してもらうことが困難なものについて、音訳以外にデータ起こしをして、パソコンで読み上げることができます。

スキャナとOCRソフトを使うことができれば、ある程度視覚障害学生自身でデータを作成し、読み上げることができます。自分ですることが難しい場合や、印刷が汚くOCRできないような場合は、ボランティア登録者にデータ起こしを依頼することもできます。

データ起こしが必要な場合は、障害学生が障害学生支援センターへその資料を持ってきて、データ起こし依頼をしてください。

リーディングサービス者の配置(視覚障害学生)

講義等では、板書やレジュメ等のリーディング、出席確認票の代筆などのために支援者の配置を認めています。同じ講義を受けている友だちに頼んだりして、障害学生自身がサポート学生の確保に努めてください。また、自分でサポート学生が確保できなかった場合は、障害学生支援センターに相談してください。ボランティア登録制度を利用して一緒にサポート学生を探すことができます。

講義の録音許可(視覚障害学生・肢体障害学生・その他の障害のある学生)

講義内容の録音が必要な場合は、担当教員の了解を得たうえで行うことができます。勝手に録音することはできませんので、最初の講義のときに担当の教員に相談してください。

ノートテイカー・パソコンテイカーの配置(聴覚障害学生)

聴覚障害のある学生が講義で教員の話したことを理解するためには、話した内容を文字情報にするノートテイクやパソコンテイクが必要です。聴覚障害のある学生が受講する講義には、学生が2〜4名が一組でノートテイカー・パソコンテイカーとして支援活動をしています。

サポート学生は、原則として障害学生自身が探します。講義内容に精通している上級生が支援するのが望ましいのですが、サポート学生の確保が難しく、同じ講義を履修している同学年の学生が支援することもあります。

サポート学生が見つからないときは、障害学生支援センターへ相談してください。ボランティア登録者の中から条件にあった方を探し、一緒にサポート学生を調整ことができます。

障害学生はサポート学生の確保の状況を「ボランティア状況報告書」に記入して障害学生支援センターへ提出してください。サポート学生の負担が過重になっていないか確認します。

ノートテイクのノートノートテイクのノート

OHC設備の利用(聴覚障害学生)

通常ノートテイクは聴覚障害学生1名に対し2名のノートテイカーが必要です。

複数の聴覚障害学生が同時に同じ講義を履修しているときは、ノートテイクした用紙をOHCシステムを使ってモニターに映し出すことにより、2名のノートテイカーで支援をすることができます。

OHCシステムの備品管理は、障害学生支援センターが行っています。講義でOHCを使う場合は、障害学生から障害学生支援センターへ連絡してください。OHCシステムの準備・後片付けは障害学生支援センター学生スタッフが行います。時間があるときは協力をお願いします。

OHCシステムを利用した講義の様子OHCシステムを利用した講義の様子

ビデオ教材の字幕付け データ起こし(聴覚障害学生)

講義でビデオを使う場合、ノートテイクやパソコンテイクでは会話が速すぎたり、画面を見ながらテイクできないので、内容を十分伝えることが出来ません。字幕や内容のレジュメがあると、画面と文字情報を同時に見ることができるので、聴覚障害の学生でもビデオの内容を理解することができます。

聴覚障害学生は、一番最初の講義のときに、担当の教員に、ビデオを使う予定があるかどうか確認してください。

担当の教員は、講義でビデオを使うときは、必ず事前に聴覚障害学生に伝えて相談し、次のような対応をしてください。

  1. 字幕付け
    講義で上映するビデオ教材の字幕付けを、学生サークル「くまじ」の協力で行っています。字幕付けの作業は時間がかかりますので、30分未満のビデオは1ヶ月前、30分以上の場合は2ヶ月前までに、担当の教員から障害学生支援センターに依頼して下さい。
  2. データ起こし
    ビデオの字幕付けが間に合わないときには、音声データをワープロ入力してデータ起こしをすることもできます。印刷したものが手元にあれば、講義中にビデオの内容を理解することが出来ます。データ起こしは、2週間前までに担当の教員から障害学生支援センターへ依頼してください。
  3. 事前に、字幕付けやデータ起こしが出来なかった場合
    • 概要レジュメの作成
      担当の教員に、ビデオの内容の概要やポイント等をまとめたレジュメを作成してもらうように依頼することも出来ます。
    • ビデオの貸し出し
      講義中の上映だけでは内容が理解できない場合に、別の時間でもう一度見直して、ノートテイカーなどに内容を伝えてもらうことも出来ます。
      ビデオの貸し出しを希望する場合は、その旨担当の教員に申し出てください。
    • データ起こし
      担当の教員から支援センターにデータ起こしの依頼をしてもらい、講義のあとから内容を確認することも出来ます

ビデオモニター設備の利用(聴覚障害学生)

OHCを使って支援をしている講義で、ビデオやパワーポイントを利用する場合、二つのディスプレイを同時に見る負担を少なくするために、ビデオモニター設備を利用することができます。

110、210、220の各教室に設置してあります。使用するときは、障害学生支援センターへ申し出てください。

ビデオモニターの使用例

手話通訳者・要約筆記者の配置(肢体障害学生)

大学が実施する入学式、卒業式及びオリエンテーション、ガイダンスなどについては、大学が必要な支援を確保します。

オリエンテーション・ガイダンス等の手話通訳者、要約筆記者は学外の団体の方へ依頼しています。手話通訳者・要約筆記者の配置を希望する場合は、原則として1ヶ月以上前に、障害学生支援センターへ申し出てください。

ポイントテイカーの配置(肢体障害学生)

ノートを自分でとることが困難な場合は、講義にポイントテイカーを配置することができます。ポイントテイカーは、サポートを受ける学生の指示により、板書や講義の要点を書き取ります。また、教員がテキストやレジュメを読み上げるときに、ページをめくるなどの支援をします。

 

サポート学生を探すのは障害学生自身です。必要な支援を確保できないときは、障害学生支援センターのボランティア登録者から一緒に探すことができますのでご相談ください。

 

レポート等の提出方法、提出期限延長(視覚障害学生・聴覚障害学生・肢体障害学生・その他の障害のある学生)

講義中に感想やレポートなどを書く場合、提出方法や提出期限の延長などについて、障害のある学生自身が担当教員に申し出て、相談することができます。

★視覚障害学生の場合

提出方法については、サポート学生による代筆、パソコンのデータによる提出、点字による提出などができます。点字による提出の場合、墨訳の必要がありますので、障害学生支援センターにも相談してください。

講義の資料やレジュメをみて感想文をかいたりミニテストを行う場合、点訳・音訳が間に合わなかったり、十分読む時間が確保できないときもあると思います。そういう時は、担当の教員と提出期限の延長について相談して、次回の講義やメールで提出するなどに変えてもらいましょう。

★聴覚障害学生の場合

ビデオに字幕がついていない場合は、ノートテイクやパソコンテイクでは内容を十分伝えることが困難です。講義中にビデオ等を見て感想やレポートなどを書く場合、提出方法や提出期限の延長などについて、担当教員に申し出て相談することができます。

★肢体不自由学生・その他の障害のある学生の場合

講義中に、感想やレポートなどを書く場合、指定用紙への筆記や時間内での筆記が困難なときには、提出方法や提出期限の延長などについて担当教員に申し出て、相談することができます。

教室の変更(肢体障害学生・その他の障害のある学生)

車いすを利用する学生が受講する講義は、可能な限り1階の教室に配置します。状況に応じて、教室の変更を行います。

通院時の出欠取り扱いへの配慮(肢体障害学生・その他の障害のある学生)

診察日指定の特別な疾病による通院により欠席する場合は、あらかじめ担当教員に申し出ることにより授業評価に配慮される場合があります。学事課窓口にて、「特別な事由による授業欠席届」の手続きが必要です。詳しくは「履修GUIDE」にて確認してください。

やむを得ず講義を欠席する場合は、担当の教員に状況を伝え配慮を求めてください。

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