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グループホーム利用者の避難支援に向けたプレゼンテーションが行われました

2018年12月26日

 社会福祉学部の2年生6人が2018年12月14日(金)、社会福祉法人みはま福祉会セルプ・アゼーリア(愛知県美浜町)で、法人職員の方々に「グループホーム利用者の避難支援」についてプレゼンテーションを行いました。

 活動に参加した学生たちは、社会福祉学部正課科目「フィールド実践演習(担当教員:浅原千里准教授)」を履修する学生たちです。同演習は2年生が全員履修する科目で、1年次で学んできたことを基盤としながらより学びを深化させるとともに、3年次からはじまる社会福祉専門演習に向けて、より専門的かつ実践的に学んでいくものです。学内での文献学習はもちろんのこと、地域での活動への参加や外部機関への施設を訪問を行いながら、社会福祉学部の各専修における専門性に基づいた体験型学習であることが特長となっています。浅原クラスは『「障害」のある人の生活を支援するソーシャルワーク』をテーマに、みはま福祉会にご協力をいただきながら学びを深めています。当法人は、中核事業所のセルプ・アゼーリアから少し離れた地域でグループホームを運営しており、そこで7名の利用者が生活しています。グループホームのある地区は地震発生時に津波襲来が想定されているため、直ちに高台に避難する必要があります。しかし、グループホームの職員1名で、車イスの必要な人を介助しながら、知的障害・発達障害のある利用者でいつもと異なる状況に混乱してパニックになったり、強いこだわりからスムーズに避難できない人を同時に避難誘導するのは難しいという話を伺いました。そこで、グループホームの利用者全員が速やかに避難するための支援方法を検討することになりました。

 2018年9月、グループホームの利用者一人ひとりを知るため、スーパーマーケットでの買い物に同行し見守りや必要に応じて支払いの介助を行いました。また、実際にグループホームから高台の避難場所までの経路を歩いてみると、かなりの急勾配を登らなければならないことがわかりました。法人の職員から現在の避難準備状況や避難訓練時の利用者の様子をお聞きしたり、知多南部消防組合や美浜町役場でこの地域における災害発生時の避難体制、障害者への支援体制、避難訓練の実施状況についてヒアリングするなかで、障害のある人が安全に避難できるようにするには、たいへん多くの課題があることがわかりました。現状を知るほどに避難支援という課題の重さを感じることとなりました。

 プレゼンテーションでは、このようなフィールドワークを通して明らかになった災害時の避難支援の課題と、さしあたってはグループホーム利用者の方々の特性をふまえ、その強みを活かすなどして自己避難力を高める必要があることを報告しました。その上で、具体的には車イス利用者は職員が押し、歩ける利用者は全員が1つのロープにつかまり電車ごっこのように避難してもらうアイデアが提案されました。また、地域の方々にも避難する利用者をサポートしたり見守ってもらえるよう、学生が知的障害・発達障害のある人について理解してもらう学習会の開催も提案されました。

 セルプ・アゼーリア施設長藤原達也氏からは、「ロープにつかまって避難するのはよいアイデアだと思う。成人が電車ごっこのように避難するのは、地域の人の目にどのように映るかは心配だが、普段からこの地区には障害者の人が暮らすグループホームがあり、どんな人が住んでいるのか、お互いの姿が見える関係をつくっていくことが大切だ」とのコメントが寄せられました。また、プレゼンテーションを終えた学生は「調査を進める度に障害者の避難をめぐる課題が次々と見えてきて、解決策を考えるのがとても難しかった」「プロジェクトに取り組み始めたときは、非常時に備えてきちんと避難訓練をすればよいのではと思っていたが、訓練すること自体も大変であると理解した。一人一人の特性に応じた避難方法を考える必要があることを学びました」「地域の人々に利用者のことを知ってもらうと言うのは簡単だが、個人情報に対する利用者の家族の複雑な思いがあることもわかりました」と感想を話しました。

【浅原千里社会福祉学部准教授の感想】

 地域に暮らすグループホーム利用者の避難支援という課題の背景について、施設関係者だけでなく地域の行政や消防に出向いて調査するなど、よく掘り下げて情報収集できたと思う。現状がわかるほどに小手先の対策では解決が難しいこと、非常時には平時に築かれるつながりが重要であることも理解できた。ロープにつかまって避難するアイデアはもっと進化させられる可能性があると思うので、このプロジェクトで明らかになった課題をぜひ整理してほしい。

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