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2013年度日本福祉大学入学式 学長式辞

式辞

 新入生の皆さん、入学おめでとうございます。心より皆さんを歓迎します。ご両親、保護者の皆さま、そしてお忙しい中をご臨席くださいました来賓の皆さま、本日はありがとうございます。
 実は私は、本日4月1日付で学長に就任したばかりで、皆さんと同じ「新人」です。本日から日本福祉大学をよりよい大学にするためにシッカリ働き、4年後には皆さんと一緒に学長職を「卒業」したいと思っています。よろしくお願いします。
 本日、私が皆さんにお話し、お願いしたいことは5つあります。
 第1は、日本福祉大学が本年創立60周年を迎えることです。日本福祉大学の前身である中部社会事業短期大学は60年前の1953年に創立されたのですが、当時の日本はまだ非常に貧しい国でした。皆さんは、昨年の紅白歌合戦で美輪明宏さんが歌った「ヨイトマケの唄」を聞かれましたか?この歌は、当時ヨイトマケとさげすまれていた日雇い労働者の誇りと尊厳、母と子の絆の大事さを高らかに歌い上げた、心にしみる唄です。そして、この歌の舞台は、日本福祉大学が創立された1950年代前半だったのです。本学の創立者で初代学長の鈴木修学先生は、「ハンセン氏病救済」など、弱い立場にある人々の真の幸福を願ってさまざまな福祉活動を行われる中で、大学教育で福祉の専門職を養成することを決意され、本学を設立されました。鈴木修学先生の人となりとご業績は、日本福祉大学後援会から本日皆さんにプレゼントされた本『日本の福祉を築いたお坊さん』(星野貞一郎著。中央法規)に詳しく書かれているので、ぜひ読んで下さい。
 第2は、日本福祉大学が「ふくしの総合大学」をめざしていることです。このふくしは漢字の「福祉」ではなく、あえて平仮名としており、「いのち」(健康や医療)、「くらし」(漢字の福祉や経済)、「いきがい」(教育や発達)の3つを柱としています。皆さんには、どの学部に所属するかにかかわりなく、この総合的「ふくし」の精神を身につけていただきたいと思っています。この点については、皆さんにもみていただいたはずの「日本福祉大学入門」講義で詳しく説明しました。
 日本福祉大学は「ふくしの総合大学」としてさらに発展するために、2015年に東海キャンパスを開設し、新たに看護学部を設置すると共に、経済学部と国際福祉開発学部の全面移転を計画しています。この点については、入学後、詳しく説明します。
 第3にお話ししたいことは、1985年1月28日、今から28年前に、長野県犀川のダム湖で起きたスキーバス事故のことです。本日、皆さんは校門の坂を登り、ここに来られた時に、たくさん(正確には23本)の桜の木が植えられていることに気づかれたと思います。この桜は、このバス事故で亡くなられた22名の1年生と引率の教員1人を慰霊するために植えられたもので、私たちは「友愛の桜」と呼んでいます。皆さんと同じ年代で、この世を去らなければならなかった無念は、いかばかりかであったと思います。残されたご遺族の哀しみは、28年経った今も癒えることはありません。私たちはこの事故を決して忘れないために、毎年事故のあった1月28日に慰霊祭を開くと共に、10月に「安全の日」を設けて、さまざまな啓発活動を行っています。新入生の皆さんが、それらに積極的に参加することを期待します。
 第4に、入学後は、講義・ゼミでしっかり学ぶと共に、サークル活動やさまざまなフィールド活動、ボランティア活動にも積極的に参加し、豊かな学生生活を送っていただきたいと思います。この点で、特にお薦めしたいのが、東日本大震災の被災者支援のボランティア活動への参加です。日本福祉大学は、2年前の大震災直後に「災害ボランティアセンター」を立ち上げ、教職員・学生が一体となって、支援活動を続けてきました。皆さんもご承知の通り、現地での復興はまだ緒に着いたばかりで、私たちは今後も長期間支援活動を続けます。新入生の皆さんが積極的に参加されることを期待しています。
 第5、最後にお話ししたいことは、日本福祉大学は本年1月から「キャンパス内全面禁煙」に踏み切ったことです。本日、入学式会場の周囲に灰皿がないのは、そのためです。ご両親、保護者の皆さまにはご不便をおかけしますが、よろしくご了解願います。喫煙は本人の健康を害するだけでなく、「受動喫煙」により回りの人々にも重大な健康被害をもたらすことが学問的に実証されています。新入生の皆さんは、入学後、絶対に喫煙しないように、高校時代に喫煙習慣を身につけた皆さんは、入学を機会に禁煙するよう、強くお願いします。
 日本福祉大学のある知多半島は、自然も、人情もゆたかな土地柄です。この知多半島を舞台にして、皆さんが今後4年間、「ふくし」(「いのち」、「くらし」、「いきがい」)について総合的に学び、立派な社会人になることを期待して、式辞といたします。
 最後にもう一度、入学おめでとうございます。

2013年4月1日
日本福祉大学学長 二木 立