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美浜町・日本福祉大学共催講座
「災害にも強い知多半島をめざして」を開催しました

2012年7月4日

 日本福祉大学は、防災協力協定を結ぶ美浜町との共催公開講座「災害にも強い知多半島をめざして」を、6月30日(土)に美浜キャンパスで行いました。大規模な災害に襲われた場合、私たち・コミュニティはどのような問題に直面するのでしょうか。命を守る術に加えて、生計の立て直しやコミュニティの再建など、事後の避難生活も大きな課題となってきます。昨年7月に美浜町と共催した「防災学習会」に続く今回の公開講座は、阪神・淡路大震災以降の大規模災害の事例をもとに、災害に強い地域づくりについて学ぶ機会になりました。

◆「地域が一体となって災害に備えましょう」とあいさつに立った山下治夫美浜町長

 講師には佛教大学福祉教育開発センター講師の後藤至功(ゆきのり)さんをお招きし、本学社会福祉学部の児玉善郎教授のコーディネートで講座は進められました。地域福祉、災害時要援護者支援などが専門の後藤さんは、阪神・淡路大震災で被災し、その大混乱のなかを手探りで高齢者・障害者などの要援護者支援に取り組みました。その後は松本市や堺市の災害時要援護者支援計画の策定に携わり、震災、風水害などの様々な事態に備えた支援について研究を進めています。

◆ゲスト講師の後藤至功さん

 後藤さんは冒頭、いくつもの災害被災地から学んだこととして「災害時、有効な対応や支援活動に必要なものは緻密な計画や分厚いマニュアルではない。日常的に福祉活動、コミュニティづくりが活発であれば、安否確認から助け合いまでがスムーズに進む」と述べました。発災後の3分から30分、3時間、3日といった時間を目安とした対応、措置を分かりやすく示しました。要援護者の支援には、日頃からどの程度の支援が必要なレベルかを把握し、避難誘導や避難所の設置計画にもその情報を反映することが大切と説きました。また、避難所では導線、弱者・要援護者に配慮した間取り、男女の更衣室などを確保し、掲示板を適切に設置して情報を得られる機会を平等に保障することを強調しました。
 参加者からは「個人情報の保護と、必要な情報の共有の線引きが難しい」「日頃の交流が大切と分かっていても、なかなか声をかけにくい」「大学生だからこそできる取り組みや役割を知りたい」といった質問が出され、後藤さんは各地で地道に取り組まれているコミュニティ活動などを事例にアドバイスしました。そして最後に「大規模災害という極限の状況で、多様な価値観や考え、事情を抱えた人々が集まって生活していくとき、ものごとを白か黒か、正しいのか間違いなのかといった2極化では考えないこと。我慢している人とわがままを言う人は正反対ではなく、内側では同じ思いや感情を持っているとも言える。断定的な措置は極力避け、お互いのコミュニケーションの上に立った対応が大切です」と締めくくりました。

◆地域、大学から80人を超える参加者が集まりました

 後藤さんは「この地域の取り組みに役立つなら、私の持つ情報やアイデアは何でも共有したいと思います」と丁寧に話し、公開講座に集まった80人を超える地域住民、学生・教職員は、メモを取るなど熱心に受講していました。