地域情報化計画ヒアリング調査行われる

〜長野県上伊那郡宮田村より計画策定支援委託〜


8 月 10 日から 12 日まで, 情報社会システム研究所の千頭聡助教授 と地域計画ユニットの学生 4 人が長野県伊那郡宮田村での情報化計画策定にむけて, 関係団体からのヒア リングを行いました. (写真)
 同村は平成 12 年度からの第四次総合計画の主要な柱の一つとして, 地域情報化計画をたてており, 当 研究所にその計画策定支援の委託がされたもので, 今回の調査はその一環として行なわれたものです.
10 日から 12 日にかけては宮田村役場 (行政情報化), 宮田村図書館 (図書館情報), 宮田村小学校, 中学 校 (情報教育の推進), 上伊那情報センター (広域行政圏の情報化) などの担当者の方からヒアリングをおこ ない,
ヒアリングを行う千頭助教授(中央)

11 日には同村内でホームページを開設している 9 団体, 個人の方たちと懇談し, HP開設の経緯や現 状, これからの活用など現在の問題関心についてご意見をうかがいました. ここでは, インターネットに よる地域情報化の課題についてはCATVや有線利用のインターネット接続では近隣に遅れをとっているの では, との指摘や, 村として何を売り物にしていくか, 村内商店の案内や求人情報など住民向けの効果を 考えるべきなどの意見が出されました.
情報システム論やネットワーク論を学んでいる学生も, 実際に個人, 企業, 地域団体, 学校, 行政機関 などを総合的にケース・スタディとして見聞するのははじめてのこと. 古典的なパソコンを“発見”した り, “古い”ソフトが意外に役立つことを再認識したり, 何よりも情報ネットワークが人と人とを結びつ けるリレーションネットワークだということを考えさせられました. 慌ただしい日程でしたが, 百聞は一 見に如かず, 百見は一為に如かずの言葉通り, 調査に参加した学生にとっては, 実際のフィールドで理論 学習が試される好機となりました.
← CONTENTSへ