郡上八幡でまちなみ調査

〜 「八幡町景観形成基本計画策定業務」 スタート〜


7月 26 日から 30 日までの4日間, 岐阜県郡上郡八幡町において, 情報社会システム研究所の研究チームによる 「まちなみ調査」 が行なわれました.
この調査は, 情報社会システム研究所が八幡町から委託を受けた 「八幡町景観形成基本計画策定業務」 の一環として実施されたものです. この事業は, 八幡町が有する自然的, 歴史的, 文化資産を, 誰もが景観を通して実感できるようなまちなみづくりのために, 行政はもとより町民一人一人が考え, 協働してデザインをすすめるために役立つ資料集成を作成することを目的としています.
この受託研究は, 当研究所の佐々木葉助教授が担当してすすめています.
26 日から行なわれた調査には, 研究代表の佐々木助教授の他に, 研究協力者として建築学会東海支部の都市デザイン部会の研究者 3 名, 佐々木研究室所属の学生, 4 年生 1 名, 3 年生 6 名が参加しました.
今回の調査は, まず八幡町のまちなみを構成する建物の状況と八幡の特徴である水辺の建物の概要を把握することを目的としました. 調査期間の4日間は, あいにく天候が悪く始終雨が降り, 調査票をかばいながら一軒一軒建物の状況をチェックすることになりました.

軒のありがたさを皆痛感しながら, 何とか約 600 軒について, 建設年代が古く伝統的な意匠の建物, 古いが改修されているもの, 新しいが伝統的な意匠で作られているもの, まちなみにそぐわないもの, など, おおよその分類と各部の状況についてのデータを採取しました. なかには, 調査中にお店の人に声をかけられ, 建物内部まで見せてもらうこともあったり, 傘を貸していただいたりと, 思わぬ出来事にも遭遇しました. 郡上踊りもはじまっていましたが, あいにくの天気と夜は宿でデータの整理に追われ, 踊りに出かけることができず, これも残念でした.
この受託研究は, 今年度いっぱい続くもので, 今後, 季節と景観の移り変わりを調べることも含めて複数回の調査を予定しています.
八幡町のまちなみ
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