プロジェクト“MegaMawaru”−目が回った公開実験

〜企業関係者も多数見学〜

 5 月 21, 22 日の 2 日間にわたり, 情報社会科学部共同研究室において, 学内の教職員, 学生そして企業人の方を交えて, プロジェクト "Mega Mawaru" (研究代表者:情報社会科学部鵜飼一彦教授) の公開実験が行われました.  情報社会システム研究所では, ニュースレター第 2 号でお知らせしたように, 日本電子機械工業会からの受託研究として, 「3 次元映像に関する調査研究」 を行いました. この受託研究は, 日本電子機械工業会による 「3 次元映像の生体影響総合評価システム」 のプロジェクトの一部を行ったものです. 今回の公開実験は, この受託研究も含めて, 日本電子機械工業会のプロジェクトの一環として, 本学において実施されたものです. (写真)  頭が傾くと見えているものが傾いてみえないように目が逆方向に回転することは知られていますが, ヘッドマウントディスプレイのように頭と画面が同時に傾く場合は目が回らなくてよいはずです. 実際には目が回転してしまうため, 平衡機能が狂い, 気持ちが悪くなることもあります. そこで目の回転がこのような場合どのくらい生じるのかを調査するのが今回の実験の狙いです. この計測をするため, 両目の動きを 2 台の赤外線カメラで撮影を行います. この撮影のためテレビカメラをヘッドマウントディスプレイと目のすきまに取り付けた特殊な装置を作成し, 計測に使用しました. ここで得られた映像はコンピュータ画像解析で詳細に調べられます.  当日の実験にはセイコー・エプソン, 松下電気, サンヨーなどの企業の方や新潟大学, 長寿医療研究センター等の研究者, 日本電子機械工業会の方などが見学に訪れました. 実験の準備や被験者には, 鵜飼研究室の学生が中心になって協力しました.  被験者は, ヘッドマウントディスプレイをつけて, 頭を左右に傾け, それこそ目が回った 2 日間でした. この研究プロジェクトは, 今年度いっぱい継続する予定です.
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3次元映像に関する調査研究開発委員会

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