セガ本社で研究発表会
      (Game&Aging チーム)
 ニュースレター創刊号でご紹介しました 「高齢者がゲーム機器遊びを学習する時の適応性の研究」 (Game&Aging) はその後順調に進行しています. 1997 年 9 月 30 日にはセガ・エンタープライゼスの本社 (東京) において, この研究の中間発表会が行われました. 研究発表会には担当の鵜飼教授, 久保田教授, 唐沢助教授, 久世助教授の 4 人の先生とゲームの補助, データ作成に参加している先生方の研究室所属の学生 4 名が出席しました. 発表会には, セガ本社のゲーム開発に係る社員の方々が参加し, 先生方や学生のみなさんの研究発表に熱心に聞き入りました.
活断層系ストリップマップの数値データ作成
 昨年秋に通産省工業技術院地質調査所からの受託研究として 「活断層系ストリップマップの数値データ作成」 が行われました. これは, 糸魚川〜静岡構造線活断層ストリップマップを数値化するもの. 研究所の野呂春文教授が担当して作業が進められました.
伊勢湾口部断層解析及びデジタル統合地質図作成
 情報社会システム研究所では, このたび建設省土木研究所からの受託研究として 「伊勢湾口部断層解析及びデジタル統合地質図作成」 に取り組み始めました. この受託研究は, 既存のボーリング, 地表踏査, 音波探査, 既存文献などから, 伊勢湾口部の断層の活動性について解析し, 2.5 万分の 1 地形図に図化するとともに関係の地形・地質データについてデジタル化作業を行うものです.
 水谷伸治郎所長, 野呂春文教授が研究を担当して作業が行われました.
3 次元映像に関する調査研究
 情報社会システム研究所では, 日本電子機械工業会からの受託研究として 「3 次元映像に関する調査研究―3 次元映像の生体影響 (自律神経/視覚系) に関する評価方法―」 に取り組んでいます. 研究の担当は鵜飼一彦教授. 3 次元映像は従来の平面的 (2 次元) 映像に比較して生体に大きな影響や効果を与えるとされてきましたが, それを定量的にかつ総合的に捉える方法は世界的にみても確立されていません. この研究では, 映像観察中の自律神経系の状況を, 視覚系を含むさまざまな面から計測解析し, 3 次元映像と生体影響の関係を定量的に捉える方法の確立を目指しています.
システム研 1997 年度研究発表会開催
 昨年 10 月 23 日, 本学半田キャンパス内において, 教職員・学生参加のもと, 当研究所の今年度研究発表会が開催されました. (写真)
年に1度の稀少な機会だけに, 発表者からも参加者からも熱気が感じられた2時間でした.

発表内容は以下のとおりです (発表順).

・「放散虫化石画像データべース Rad-File(IDB)について」 (水谷伸治郎教授・磯貝芳徳教授)
  ※膨大な量の放散虫化石の画像データベース化およびホームページ公開につい
   ての成果発表 (名古屋大学との共同研究)
・「手話の学習を容易にするマルチアイ電子化手話辞典の開発」 (水野昇治教授・水野暁子助教授)
  ※モデルが行う手話の動作を正面からだけではなく, 側面後方や頭上からも
   写し,手話習得を容易にする 「手話辞典」 ソフトの開発についての発表 (特許出願中)
・「高齢者用多目的車椅子の開発」 (山羽和夫教授)
  ※高齢者のための, 車椅子にもキャリアカートにもなる折りたたみ式軽量車
   椅子の開発についての発表

NEXT