活動報告

連携3大学において、SDのeラーニングコンテンツを開発した。

SDのeラーニングコンテンツ

【目的】

 国公立大学の法人化、少子化による大学間競争の激化等、大学を取り巻く環境は、今後更に厳しさを増している。大学は社会に「サービス」を提供する存在であり、教育や研究の質的向上に加え、管理運営業務から教務、学生指導、進路開拓、広報、学生募集まで職域を広げる大学職員の業務・サービスの質が大学経営の今後に大きな影響を与えるといわれている。このような状況の中で、大学職員の研修・啓発が重要視されてきている。しかし、SD研修等の学習・啓発の機会やSDに関する資料・書籍等の数は少なく、大学職員のSDは思うように進んでいない実態があると思われる。
 そこで、戦略的大学連携支援事業の取組として、SDのeラーニングコンテンツを開発し、広く高等教育機関へ提供していくことで、そこに従事する職員の資質向上を目指すものである。

【監修】

SDコンテンツ開発・制作にあたっては、全体を通して、以下の講師に監修を依頼している。
◇秦 敬治 氏(愛媛大学 教育・学生支援機構教育企画室 副室長・准教授)

*秦先生は、四国地区大学教職員能力開発ネットワーク[SPOD]のSDプログラムの企画・推進において、中核的な役割を担っている方である。

【内容】

 「現場向け」と「経営層向け」の2種類を開発した。
 現場向けコンテンツはケーススタディ形式とした。受講対象を新人職員・中堅職員・管理職員の3段階に分け、各講とも悪い事例を紹介した後、解説を加え、最後に良い事例を提示する形式とした。解説には、改善ポイント等を盛り込む。経営層向けコンテンツは講義形式とし、3つのテーマのコンテンツを開発した。


現場向け:大学職員力シリーズ(ドラマ編)

レベル1:新任職員向け

採用1年〜3年目

No テーマ 撮影場所
1 職場での服装 北星学園大学
2 学生は見ている 日本福祉大学
3 報告・連絡・相談の必要性
4 役職者不在時の電話応対
5 見られています あなたの応対
6 業務を円滑にするコミュニケーション 愛媛大学
レベル2:中堅職員向け

先輩と呼ばれる中堅職員
30代前後、主任、係長

No テーマ 撮影場所
1 部下を説得する心得 愛媛大学
2 学生を思うからこそ、判断はぶれない 日本福祉大学
3 成功が自信を生む
4 教員と職員の業務のススメ方 北星学園大学
レベル3:管理職向け

課長、マネージャ等
管理職

No テーマ 撮影場所
1 上手な部下の育成 北星学園大学
2 突発的問題発生時の対応
3 チームワークdeいい企画
4 部下自身に気づかせる手法
5 配慮ある依頼のしかた 愛媛大学

経営層向け:講義形式

 「職員論」や「職員のちから」など総論的な講義やSDの必要性や今後の展開、職員に最も必要なもの等をコンテンツ化している。SD講演会等で全国的に著名な講師2名の講義をコンテンツ化した。

1.講師:福島 一政 氏
(日本福祉大学学園事業顧問、前大学行政管理学会会長)

1テーマ制作 ◇ミドルマネジャーの仕事の仕方

2.講師:秦 敬治 氏
(愛媛大学 教育・学生支援機構教育企画室 副室長・准教授)

2テーマ制作 ◇SDの必要性とは
◇これからのSDとは

活動報告へ戻る