平成22年3月をもって文部科学省『教育GP』採択プログラムとしての活動は終了いたしました。3年間の成果をまとめた報告サイトを作成しましたので、是非ともご覧ください。なお、サービスラーニング活動については、引き続き、社会福祉学部の独自プログラムとして実施していきます。活動状況については、社会福祉学部ホームページで掲載していきますのでよろしくお願いたします。

過去の更新情報はコチラNPO協働型サービスラーニングクラスの風景

第2回合同講義「知多半島のNPO活動」

 NPO協働型5クラスを対象に、知多半島のNPOで活躍するお二人のゲスト講師をむかえて合同講義を実施しました。まず、1年間のサービスラーニングを通した自己成長の目標設定ワークをおこない、自分を肯定する気持ちや問題解決能力など5つの項目と、自己設定目標を設定しました。
 講義では、NPO「地域福祉サポートちた」の理事でもある松下先生が、全国的に注目される知多半島のさまざまなNPO活動について説明。また、「地域福祉サポートちた」はNPO活動の支援はもとより、行政とも協働して情報支援、調査・啓発などもおこなっていること、地域の人々の課題にひとつひとつ向かい合っているNPO活動の現場に、とても大切なネットワークであることが話されました。
 次に、NPO東海市在宅介護家事支援の会「ふれ愛」理事長の佐々木氏からは、介護や家事でご苦労された体験から、社会福祉協議会で知り合った仲間と一緒に、自宅の台所を事務所にNPOをスタートした当時の思いを語っていただきました。介護とは個人ではなく社会でしていくもの!また現在の介護保険に適用されず困っている方々を何とかしたい! その熱い言葉の意味は、これからの学びの中できっと実感していくことでしょう。
 最後に、NPO「りんりん」理事長の村上氏からは、デイサービスや学童保育などの活動をご紹介いただきました。新美南吉の童話“ごんぎつね”の舞台でもある半田市岩滑の地域にこだわって、「安心して暮らす・笑顔で支え合う」をモットーに活動。誰でも参加できる食事会を開いて、笑顔の輪を広げていく取り組みや、次への大きな構想に向けてチャレンジする理事長のパワーに、学生らの目が輝きはじめました。

学生リフレクション(ふりかえり)※一部抜粋
  • 自己成長の目標設定をおこなったことで、自分の身につけるべき能力が明確になった。
  • 知多半島だけでも多くのNPO法人があり、それぞれの方の思いがあって設立されたということを学びました。
  • NPOは地域の人にとって、生活を豊かにするためにとても大切で必要な場所だなと感じました。
  • みなさん自らの活動に誇りと自身を持っており、地域の役に立つようにと自分たちの力で行動を起していく姿はとても輝いて見えました。
  • 知多地域では、国の支援を待つのではなく、地域に必要なサービス、ニーズをくみとり、自分たちで団体化していることがわかりました。
  • 今日の話を聞いて、私も地域に何か役に立てるような行動を起こすことだできるのではと感じました。SLの学びの中で、この思いをどれだけ形にできるかが課題だと考えます。
  • 今までは高齢者は高齢者、子どもは子どものように、別々に考えていた。今日の話で、地域には様々な人がいっしょにいるのだから、地域でふれあうことが大切だと学んだ。
  • 「りんりん」の理事長 村上さんがおっしゃった「やりたいことは口に出してみる」という言葉が最も印象に残った。私は思ったことを上手く表現できず、意思も弱いので、この 姿勢を見習って活動していきたい。
  • 個人で対応することが難し問題を解決する糸口が地域交流であることを、市民全体が理解し、協力し合えたら、すばらしい町ができると思いました。