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NPOとはなにか?

NPO( Non Profit Organization – 非営利組織 )とは?

NPOとは

 『自発的市民(ボランティア)』がグループ、または一定の組織として身近な地域や社会の課題解決のために『目的を持って』活動し、『社会をよりよくするために公共、市民公益の活動を行う』組織をいいます。『新しい時代のもう一つの公=新しい公共(New Public Organization)』ともいえます。

 非営利組織という直訳から、利益を得ない、利益を得ていけないと解釈されがちですが、目的達成のために事業を行い、事業による収益が出てもその利益を人に分配するのでなく、活動の目的のために使われるという非営利です。また活動に必要な人件費や一般管理費は必要経費ですから利益という解釈ではありません。

主な特徴として、下記の5点が挙げられます。

  • 先駆性
  • 柔軟性
  • 社会性
  • 人間性
  • 対等性
  • 自己実現

 NPOは、市民の自発、自立からニーズにあった地域づくりをおこないます。既存の組織と新しい組織、新しい時代の多元・多様・個別化する課題解決のためのもう一つの公共=主体的市民のつながりと育ちあう基盤作りの実践と学びの現場といえます。

NPO成立まで

 1998年12月1日、施行された「特定非営利活動促進法」によってボランティア活動の組織が法人格を持つことができるようになりました。NPOの歴史は、まだ始まって13年です。
 ボランティア活動の法人化の問題は1990年代に入って水面下ではすでに調査、協議が始まっていました。そして、1995年の阪神淡路大震災の復興の際、多くのボランティア組織が行動し迅速な支援をしたことが契機となりボランティア組織の社会的役割が大いに評価もされ、制度の成立を早めました。

知多半島における活動と今

 1990年、制度成立以前に知多半島では地域のたすけあい活動が、ボランティア活動の任意団体という形で始まりました。東海市に最初の団体ができました。高度経済発展の急成長の影に市民生活の個別で多様な問題が様々な形となって見えてきていました。特に、社会の単位である家族の形態が「大家族」から「核家族」になり、さらに1人暮らし、また、個人対個人の間に生じる個別的な問題が見られるようになるなど、少しずつ日常社会における問題が表面化してきました。

 こういったことを受けて、近隣各市町の市民、団体が地域の日常生活を支援するボランティア活動としてつながり始めました。実費をお互いに負担しあう新しいボランティア活動の始まりで、住民参加型在宅福祉サービス団体といわれた活動です。
 当時は、お金を介在する活動としてボランティア活動を批判され、社会的に受け入れられない現状がありました。しかし、制度成立による法人格取得により「社会的に認められた組織」として、また「社会に必要な活動組織」としてようやく認知され評価されるに至りました。

 市民ひとり一人が地域の課題にできることに参加し、地域を“よくしていこう”と個人や組織がつながり、そのつながりが知多半島のNPOのネットワークとなって発展・進化・成長してきました。

NPOは、
  • “私”発の社会参加、新しい地域づくり、まちづくりを描きながらそれぞれの立場で
  • 身近な暮らし方、生き方、働き方をNPOの現場を通して、視て感じて参加して
  • 市民一人一人がお互いを理解し、認め合う大切さを学ぶ

現場です。

そこから新しいつながりと可能性、明るい未来を描き続けて今日の活動に至っています。一人ひとりが「社会の構成員の一市民として」「地球に生きる人間として」“何とかしたい”と活動し続けてきたことが、NPOの姿でもあります。

  • できることからまず声にする、やってみよう!
  • 人と出会う。共感する仲間と共に暮らしをふり返ってみよう!
  • 目的(ミッション)の共有、達成のためにどうする? どうしたい!

と主体的に人と人がつながる新しい共同体、コミュティーづくり、まちづくりを市民主体で取り組んできたNPO。実践し、学び続ける継続性の過程にこそ、ボランティア活動やNPOの真意を感じ取ることができるでしょう。

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