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地域を学ぶ歴史講座「知多北部・名古屋南部の歴史を探る8」
<前編テーマ>「東海道の宿と村々(全3回)」を開催しました

 日本福祉大学知多半島総合研究所は、2014年度より地域を学ぶ歴史講座「知多北部・名古屋南部の歴史を探る」(東海市教育委員会協賛)を東海市立文化センターで毎年開催しています。

 今年度前編では、江戸と上方をつなぐ大動脈である東海道を中心とした尾張の街道システムをテーマにしました。18世紀以降は人やモノの動きが増大しますが、その東海道に設けられた鳴海・宮などの宿場の機能と街道周辺の村々の役割、東海道を通行する人々の諸相を3回の講演会で紹介しました。

 第1回目は元名古屋市博物館学芸員の山本祐子先生に「猿猴庵の描いた東海道-『東街便覧図略』の世界-」として講演をいただきました。

 『東街便覧図略』は、東海道の宮宿(熱田)から品川宿・高輪までを収めた名所図会で、名古屋市博物館から刊行されています。猿猴庵と号する高力種信は尾張藩士で、百種類以上の著作がある人物です。当時の庶民風俗が生き生きと描かれているこの東街便覧図略が代表作になります。講演では、図略に掲載の当時の風景画や宿の名物のお話だけでなく、山本先生が撮影した今現在のものとの比較などがあり、参加者は興味深く講演に聞き入っていました。

 第2回目は「五街道としての東海道と尾張の街道システム」と題して当研究所歴史・民俗部長の曲田浩和の講演、第3回目は当研究所教授の髙部淑子による「近世東海道を通った人とモノ」の講演を実施いたしました。

 なお、今年度後編は「食と文化」をテーマとして、10月29日(金)・11月12日(金)・11月18日(木)の3回講演を計画しております。詳細については、後日このサイトにてお知らせいたします。