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お知らせ・トピックス

地域のネットワークの中で暮らす、学ぶ、はたらく
~認知症啓発プロジェクトが、認知症の人と家族の会 愛知県支部35周年記念講演会で発表しました~

2016年2月29日

 2016年2月21日、日本福祉大学東海キャンパスで開催された「認知症の人と家族の会 愛知県支部」様の35周年記念講演会に、本学の「認知症啓発プロジェクト」(担当:斉藤雅茂社会福祉学部准教授)のメンバーが参加し、分科会でプロジェクトの活動を発表しました。
 メンバーが参加した分科会のテーマは「ネットワークと言うけれど…」。認知症の人やその家族の方々を、地域の住民や専門職がつながりあって支えていこう、と言われ続けて久しいものの、実際にはなかなかネットワーク作りが難しいという問題意識を持ち寄って話し合いが行われました。

ユニーグループ・ホールディングスの百瀬様

斉藤雅茂准教授が司会進行を担当

 分科会ではまず、ユニーグループ・ホールディングス株式会社 社会貢献部の百瀬則子さんが、認知症になってもお買い物を楽しんでいただけるよう、ショッピングセンターの従業員に認知症サポーター研修を行っていることや、店舗で認知症の啓発イベントを開催していることが話題として提供されました。これを受けて、実際にユニーグループ・ホールディングスや家族会の方と一緒に啓発イベントを実施したことが地域に与えた成果などについて、名古屋市社会福祉協議会・認知症相談支援センターの染野徳一さんからお話がありました。NPO法人Heart to Heartさんでは、家族会と連携して長年にわたり「買い物を通して認知症の人を見守る支援のネットワークを作ろう」と、行政や大型の小売店、商工会議所などへ働きかけをされてきたそうです。その結果が、こうしたショッピングセンターや社会福祉協議会、そして大学との連携につながってきたとのことでした。

名古屋市社会福祉協議会の染野様

NPO法人Heart to Heartの神谷明美様

 「認知症啓発プロジェクト」は活動を始めてから今年で四年目を迎えますが、最初から認知症の人と家族の会愛知県支部のご助言やアドバイスをいただいてきました。この日は認知症啓発プロジェクトのメンバー4名が、プロジェクトの活動について発表しました。

 今年でプロジェクトを卒業する3年生は、大学生向けの啓発パンフレットを作ったこと、手軽に認知症を学べるゲームを開発したこと、ユニーグループ・ホールディングスの従業員研修の前の導入教材として、認知症をテーマにした4コマ漫画を作成したことを発表しました。「学生だけでは絶対に出来ない取り組みをさせていただくことができて感謝しています。同時に、自分達だけではできないからこそ、パートナーとなっていただく団体様のことをよく考え、お互いにメリットのある活動をしていこうと考えました」と語りました。
 また、今年からプロジェクトの活動を始めたばかりの2年生は、新たな取組として「ヤングケアラー(家族の介護をしている若者)」の調査と啓発活動や、介護者向けのストレス解消ゲームの開発について発表をしました。会場には本学の卒業生の方も参加しており「後輩が地域にとって意義のある活動をしており頼もしく感じる」といった激励のお言葉もいただきました。

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