お知らせ

9月・10月に「文章作成力養成プログラム」を実施しました

 リメディアル教育の一環として、9月27日、10月4日の2回連続講座で、社会福祉学部1年次の「総合演習」の希望学生を対象に、「文章作成力養成プログラム」を実施しました。 このプログラムはオンデマンド教材としても配信しており、学生は空き時間を活用して自主学習に取り組むこともできますが、今回は対面講座にて実施したものです。

 初回の講座では、文章力を高める方法の理解を目的に、文章を書く上での心構えや情報の比較・整理について説明しました。参加学生は、基本情報を持たない聞き手に対する“伝わる”文章の書き方を実践的に学びました。

 情報の比較・整理では、自分の考えや情報をまとめるため、ベン図、マトリックス、ピラミッドチャートを使用し、単純な情報から複雑な情報への整理方法を学びました。ベン図には夏と冬の違や共通点を、マトリックスには夏と冬の良い点と悪い点を、ピラミッドチャートには夏と冬のどちらが好きかの主張、根拠、具体的理由を書き出してみるといった具合です。 それらで整理した情報を隣同士交換し、他の学生がどのような視点で整理したのかを見比べ、他人は自分とは異なる視点を持つことを知りました。 このように情報整理を繰り返すことにより頭の中も整理したところで、これら可視化した情報を基に、実際に400字以内で文章を書いてみました。

 2回目の講座では、基本的な文章作成のルールを学んだ上で、前回の講座で作成した文書を客観的に見て添削を行いました。

 まず、文章作成上の基本的なルールとして、省略語を使用しない、話し言葉と書き言葉を混同しない、一文を短く、主語・述語のねじれに注意するといった初歩的な原則を教員が説明しました。 その後、自己添削、相互添削、さらに第三者(相互添削をした学生以外の学生)による添削を行うことで、他者の添削の視点・ポイントを知りました。これらの添削を経て、最後に清書を行って仕上げました。

 受講生に対するアンケート結果では、本プログラムの受講により、情報の整理をすることができるようになった、文章をうまく書くことができるようになったと回答した学生が半数以上に上りました。これからの学生生活で、レポートの作成や学んだり調べたりしたことを発表する機会が増えていく1年生にとって、この講座はとても役に立つものと実感されたようです。