お知らせ

演習科目で「Back-to-Back」を行い「伝える力」を養いました

5月、社会福祉学部1年次科目「総合演習」の村川弘城助教のクラスで、「伝える力*」をゲーム感覚で育むことをねらいとして、「Back-to-Back」を行いました。

*伝える力は、所属学部に関わらず本学学生として卒業時までに身に付けてほしい4つの力のうちのひとつとして設定しています。本学では、4つの力をまとめて日本福祉大学スタンダードと呼んでおり、伝える力の他に、見据える力、関わる力、共感する力があります。

「Back-to-Back」実施方法

  1. 各グループにブロックを配布する。
  2. 各グループにそれぞれ異なる構成で組み立てたブロックを提示する。
  3. 各グループは、その組み立てられたブロックの説明文を作成する。
  4. 1グループずつ説明文を読み上げ、他のグループはその説明通りにブロックを組み立てる。
  5. 正解の形を発表する。(これをすべてのグループが順に行う)

最初のうちは、説明に不足があったり、説明に無駄が多すぎたりしていました。結果、ブロックが縦横様々な方向を向いてしまい、相手に正解の形に組み立ててもらうことができませんでした。回を重ねるとコツを掴めるようになり、グループごとにどう説明すれば聞き手に伝わりやすいかなどを考え、工夫して説明文を作成するようになりました。最後には、多くの人にわかりやすい説明文を作ることができるようになりました。

このプログラムを通して学生は、自分の言いたいことを言葉だけで伝えることの難しさだけでなく、複数の意味に取られない説明の大切さに気づくことができました。加えて、上手な説明の方法を考えることができました。上手な説明の方法は学修としてだけでなく日常生活においても必要なスキルと言えます。この授業で気づいたことを元に、グループワークや友人とのメールでわかりやすい説明を心掛けていってもらいたいです。
今後もこのように、座学だけでは育むことが難しい力の育成を目指した授業を実施していきます。