福祉社会開発研究科(大学院) 教育・学位授与の方針と求める人物像

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福祉社会開発研究科(大学院)(2024年度入学生対象)

学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

社会福祉学専攻 博士課程

社会福祉学専攻博士課程では、次に該当する者に博士(社会福祉学)の学位を授与します。

知識・理解
  • 生活・福祉課題や福祉現場が直面する問題の背景にある諸要因を構造的に理解できる。
  • 社会福祉に関する高度な専門的知識をはじめ、医療や保健など関連領域に関する専門的知識を理解できる。
思考・判断
  • 自他の研究成果を批判的・建設的に検討することを通して、新たな研究上の分析枠組みや政策上・実践上の新たな視点を導くことができる。
技能・表現
  • 課題や問題の把握において、高度な分析手法や鋭敏な考察力を駆使できる。
  • 最新の知識や理論を踏まえ、独創的な視点での研究論文を作成できる。
態度
  • 研究者として自立して研究活動や学会活動ができる。
  • 社会福祉の実践や研究・教育において中核的な役割を担うことができる。
  • 社会福祉および関連領域の研究者として求められる倫理的配慮ができる。

福祉経営専攻 博士課程

福祉経営専攻博士課程では、次に該当する者に博士(福祉経営)の学位を授与します。

知識・理解

医療・福祉経営の問題を社会的な関連の中で捉える科学的視点と分析能力を身につける。

  • 医療・福祉に関わる制度・政策・経営の諸問題を科学的に解明・説明できる。
  • 医療・福祉マネジメント・経営に関わる諸概念の応用・実践例を説明できる。
思考・判断

医療・福祉組織における個人の役割を理解し、主体的かつ協調的に問題解決に導く能力を身につける。

  • 医療・福祉組織における各構成員の役割と多職種連携の意義を把握・説明できる。
  • 適切な解決策を解明し、組織内での合意形成に基づく協調的行動を指導できる。
技能・表現

管理者に要求される能力、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力を身につけ、問題の解明・解決に応用する能力を身につける。

  • 自らの考えを明確かつ論理的に組み立てて他者に説明し、意見交換・指導できる。
  • 自らの研究成果を論文や報告書にわかりやすくまとめることができる。
態度

医療・福祉分野の管理者としての正しい倫理感をもつ。

  • 基本的人権擁護の意義を的確に理解し、他者に説明できる。
  • 個人情報保護の必要性を適切に理解し、他者に説明できる。

国際社会開発専攻 博士課程(通信教育)

国際社会開発専攻博士課程では、次に該当する人に博士(開発学)の学位を授与します。

知識・理解
  • 人々主体の開発に関する高度な専門的知識をはじめ、ガバナンス、地域文化、社会的包摂、環境など、社会開発の関連領域に関する専門的知識を理解できる。
  • 国内外の社会開発における現場が直面する問題の背景にある諸要因を、ミクロ・メソ・マクロ間にわたって構造的に理解できる。
思考・判断
  • 様々なディシプリンに基づく開発学的方法論を自ら発展させつつ、経験を論理化し、普遍化することができる。
技能・表現
  • 開発現場で得られた問題意識を論理的に定式化し、適切な方法論に基づいて、開発実践の改善に資する考察や提言を導くことができる。
態度
  • 障害や文化的差異などの多様性を包摂した社会の実現に向けて、研究及び開発実践の現場において積極的な役割を担うことができる。
  • 開発諸課題の複雑な構造のもとで、研究者および高度専門職業人としての自らの立場を相対化し、適切な言動ができる。

教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)

社会福祉学専攻 博士課程

社会福祉学専攻 博士課程は、以下の通り、社会福祉理論・歴史特別研究、社会福祉政策・計画論特別研究、社会福祉実践・援助論特別研究により教育課程を編成し、実施します。

社会福祉理論・歴史特別研究

社会福祉の歴史的発展を踏まえつつ、21世紀の新たな福祉問題に応えうる社会福祉理論の構築をめざした研究開発と指導を行います。

社会福祉政策・計画論特別研究

グローバル化とローカル化の同時進行による人口高齢化と少子化、貧困と格差拡大、社会的排除と孤立などの新たな福祉問題への対応にアプローチし、社会福祉の政策と計画の側面に焦点化した制度政策研究と理論研究を結合した研究開発と指導を行います。

社会福祉実践・援助論特別研究

新たな福祉問題にアプローチし、かつ問題解決に向けた社会福祉の実践・援助の方法及び技術研究と理論研究を結合した研究開発と指導を行います。

福祉経営専攻 博士課程

福祉経営専攻博士課程では、医療・福祉領域の職業に従事する社会人を対象に、高度専門職業人を養成することを目的として、「医療福祉経営特別研究」により教育課程を編成し、実施します。

領域・総合経営研究

営利および非営利双方の領域における経営環境の変化を念頭に置きつつ、従来にも増して求められている社会貢献あるいは福祉追求型のマネジメントの展開とそれに対応する会計的管理システムのあり方について、従来のマネジメントと会計の理論をベースとしつつ、新たな総合的発展に必要な視点に立ち、研究指導を行います。

領域・医療福祉経営研究

外部経営環境の変化とサービスの多様化などの変化を踏まえて、サービスを提供する専門職・サービス提供組織とサービスの消費者の架橋となるようなマネジメント理論の確立と実践のための方法について研究指導を行います。

国際社会開発専攻 博士課程(通信教育)

国際社会開発専攻博士課程では、開発主体である人々と地域社会に焦点をあてた学際的な開発学において、相互に関連しあう「国際社会開発特別研究」により教育課程を編成し、実施します。

研究テーマ「開発と文化」

地域社会の文化的価値基盤をもとに、開発実践を読み解き、ローカルな開発概念検討について研究指導を行います。

研究テーマ「障害と開発」

障害を一つの切り口として、多様性を包摂した開発の分析枠組みや実践について、社会構成主義に基づき研究指導を行います。

研究テーマ「情報と開発」

開発に情報・情報技術が及ぼす影響を実践的に検証・検討していくため、学際分野である教育工学の知見に基づき研究指導を行います。

研究テーマ「環境と開発」

持続可能な地域システムの構築を図るために必要な、自然・社会・人的資源の把握・評価・管理についての実証的研究指導を行います。

研究テーマ「住民主体の開発」

具体的な事例分析を通して、持続的な開発・発展に不可欠な地域住民の主体性発露を可能にする政策や援助アプローチの多面的な分析と指導を行います。

研究テーマ「地域マネジメント」

ミクロとマクロをつなぐ中間領域を射程におき、協働型ガバナンスや支援的政策環境のあり方に焦点をあてた研究開発と指導を行います。

入学者に求める人物像(アドミッション・ポリシー)

社会福祉学専攻 博士課程

社会福祉学専攻 博士課程は、社会福祉に関連する分野における基礎的な研究能力を身につけており、さらに社会福祉分野における専門研究者としての研究力、指導力を身につけたい人を受け入れます。

福祉経営専攻 博士課程

福祉経営専攻 博士課程は、医療・福祉経営に関連する分野について基礎的な素養を身につけており、さらに高度専門職業人もしくは研究者としての資質の獲得を目指す人を受け入れます。

国際社会開発専攻 博士課程(通信教育)

国際社会開発専攻博士課程は、国際社会開発や開発教育領域での専門職業人としての基礎的な研究能力を身につけており、開発学的方法論を自ら発展させつつ実践経験を論理化し普遍化できる高度専門職業人もしくは研究者としての資質の獲得を目指す人を受け入れます。