36℃の言葉。あなたの体温を伝えてほしい。 2016年度 日本福祉大学
第14回 高校生福祉文化賞 エッセイコンテスト入賞作品集
学長メッセージ
審査員の評価と感想
入賞者発表
第1分野 ひと・まち・暮らしのなかで
第2分野 スポーツとわたし
第3分野 日常のなかでつながる世界
第4分野 社会のなかの「どうして?」
学校賞
 
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学長メッセージ

日本福祉大学学長
二木 立
(にき・りゅう)
 第14回になる今年も、全国の多くの生徒や学校から応募があり、応募総数は8592点でした。本年は、2020年東京オリンピック・パラリンピックを展望して、新しい分野として「スポーツとわたし」(第2分野)を設けたのですが、初年度であるにもかかわらず1940点の応募がありました。併せて、昨年の第1分野「人・家族とのふれあい」と 第2分野「わたしが暮らすまち」を統合して、新・第1分野「ひと・まち・暮らしのなかで」としたので、分野数は例年と同じで4つです。審査員には、金澤泰子さん(書家。金澤翔子さんのお母様。日本福祉大学客員教授)に新たに加わっていただき、合計8人となりました。
 応募していただいた高校生の皆さん、ご協力いただいた先生、保護者、および企画やプレ審査を担当された関係者の皆さまのお力添えに、心からお礼申し上げます。
 例年と同じく、最終審査に残った作品には力作が多く、点数の差を付けるのに審査員一同大変苦労しました。「最優秀賞」に輝いた作品の多くは、審査員全員が飛び抜けたできばえと評価したものでした。
 第1分野は、家族(特に「おばあちゃん」)や地域の人々との温かい、またはユニークなふれあいを描いたものが多く、日本の家族や地域はまだまだ「捨てたものではない」と感じました。第2分野の応募者には何らかのスポーツを行っている方が多く、スポーツを通して人間的に成長していくプロセスがイキイキと描かれていました。第3分野(日常のなかでつながる世界)で描かれている「世界(外国)」は、ドイツ、ネパール、フィリピン、中国、ベトナムなど多様であり、高校生の世界にも国際化の波が及んでいることを実感しました。第4分野(社会のなかの「どうして?」)は、今年も、広く社会に目を向けたものや、社会の諸矛盾に正面から立ち向かっている力作が多く、審査員一同、これからの日本・世界を担う高校生に大いに期待が持てました。今年は18歳の若者が初めて選挙権を行使した年であり、自分の1票をどう行使するかについて正面から考えた作品が少なくなく、時代の変化を感じました。
 来年度も、高校生の皆さんが体験したことや感じたことをより深く洞察した作品を、多数応募されることを期待しています。ただし、先生の指導を受けながら、応募要項や文・文章の書き方の基本をしっかり守り、何度も推敲すると同時に、内容に即した分野を慎重に選んでください。
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