第1分野は応募数が5000点を超えましたが、その中で他の作品を引き離して圧倒的に高い評価を受けた作品です。「コーデアプリまでインストールして」という書き出しから、「おしゃれ」に興味を持ち始めた高校生らしいかわいらしさや時代性が良く表現されています。今どきの高校生が、祖母が若い時にデートするために作った服に興味を持ったエピソードが具体的に書かれていて、エッセイとして楽しみながら読むことができました。「祖母」を家族の一員としてだけでなく、客観的に見ることができるようになった作者の成長が伝わってきた点も、高い評価につながっています。「最強のデート服」というタイトルも個性的で、良いと思います。