福島原発の事故と広島・長崎の被爆をからめて、自分の主張をコンパクトにうまくまとめています。独善的な意見になったり、感情に流されるのではなく、しっかりロジックを組み立てて、わかりやすく書いている点を評価しました。こうしたことができるのも、日頃からお友だちと話をして、考えをまとめているのでしょう。そして、単に意見を述べるだけでなく、「核廃絶の署名活動で街角に立つ」という行動を実際にしていること。放射線被害者の思いを趣意書に盛り込んだ具体的なエピソードを書いていることも、このエッセイの魅力を高めています。