応募作品の中に「言葉の大切さ」や「コミュニケーションの大切さ」を取り上げた作品がいくつかありましたが、その中ではこの作品がよくまとまっていました。
私たちの暮らしでは言葉を使わず、表情や仕草、手や身体の動きなどで意思疎通を図る機会が少なくありませんが、最近はこうした部分を切り捨てて、他の人と関係を持っているケースもあるようです。そんな状況の中で、「言葉を使わないコミュニケーションをもっと大事にしませんか」という作者が掲げたテーマに、共感します。そこに目を付けてまとめた点を評価しました。相手のことを観察する中から会話に勝るものが生まれ、それを大切にしたいという思いが、このエッセイからよく伝わってきます。